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アジア王者奪還へ柴崎の断固たる決意「形容するなら覚悟が正しい表現」

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練習前にスパイクを履くMF柴崎岳

 相手がどんな戦術を取ってきても関係ない。日本代表MF柴崎岳(ヘタフェ)は9日のアジアカップグループリーグ初戦・トルクメニスタン戦に向け、「引いてくる可能性はある」と指摘。「僕のところから動きをスタートさせて、いい形でフィニッシュまでつなげられれば。同時に相手のカウンターも気にしないといけない。バランスには気をつけたい」とイメージを膨らませた。

 ミーティングではトルクメニスタンの映像も見た。「奪ってからのカウンターは縦に速く付ける。見ないで出すパスもある。同じチームでプレーしている選手も多いので、意思疎通が取れている」と警戒を強めた。

 5日に開幕したアジアカップではオーストラリアが初戦でヨルダンに0-1で敗れる波乱も起きた。「オーストラリアのようなチームでもそういうことが起きる。そういったことが起こり得ることはしっかり想定しないといけない。でも、(日本に)そういうことがあってはならない」。前回王者の敗戦を他山の石とし、表情を引き締めた。

 それでも「相手のことを意識して、相手によってモチベーションが左右されるより、しっかり自分たちにフォーカスして、自分たちに今、何ができるかということに全力で取り組まないといけない」と、まずは自分たちのことに集中する必要を説く。

「その中でいいパフォーマンスを出せれば、どんな相手にも勝てる」。そう自信を口にした柴崎は報道陣から「かなり自信があるように見えるが」と問われると、「個人としてはそこまで自信を持っているわけではない。形容するなら覚悟のほうが正しい表現」と、アジア王者奪還へに懸ける強い決意を口にした。

(取材・文 西山紘平)

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