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楢崎の一番の心残り…伝えられなかった“ありがとう”

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現役を引退した名古屋グランパスGK楢崎正剛

 現役引退を決断したのは昨年末。シーズンはすでに終わっていた。名古屋グランパスGK楢崎正剛が「一番の心残り」として挙げたものは――。

 名古屋在籍20年目を迎えた昨季。楢崎は一度もベンチ入りすることなく、シーズンを終えた。シーズン終了後には現役を続行すべきか、引退すべきかを悩んだ。悩んだ一つの要因となったのが、「一番の心残り。ファン・サポーターの皆さんに最後にプレーしている姿を見せてあげたかった」ことだ。しかし、悩んだ末に出した答えは現役引退。背中を押し続けたくれてくれた“12番目の戦士”に最後の雄姿を見せるだけでなく、感謝を直接伝える機会はなくなった。

「練習場でよく見る顔の人たちも悲しんでいるんだろうなと感じるし、ゴール裏でいつも声を出してくれる皆さんにも心配をかけた。本当に申し訳ない気持ちです」

 直接伝えられなかった感謝の気持ち。しかし、「ただ、今まで自分がプレーしたこと、応援して頂いた関係性、信頼関係、感謝の気持ちがなくなるわけではない。一緒に戦った瞬間、一緒に喜んだ瞬間、そういう瞬間は多く思い出せる」ととともに過ごし、積み重ねた時間が消えることはないと話した。

 そして、「本当にありがとうございました」と改めて感謝を示しつつ、「これから、どんな形か分からないけど、関わることもあると思うので、よろしくお願いしますとも伝えたいですね」と続けた。

(取材・文 折戸岳彦)
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