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“よっちくん”との初ユニットにも意欲、堂安律「立ち上がりからシュートを」

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FW武藤嘉紀(ニューカッスル、写真右)との関係性にも言及したMF堂安律(フローニンゲン)

 初戦の反省を生かせるかどうかが重要だ。日本代表MF堂安律(フローニンゲン)は13日のオマーン戦に向けて、「1試合目はシュートが少なかったし、ファーストタッチが止まらず、45分間で改善点を見つけられなかった。それがないように試合に入り、立ち上がりからシュートを打っていきたい」と意気込んだ。

 9日のアジアカップグループリーグ第1節・トルクメニスタン戦(◯3-2)では、思わぬ苦戦を強いられた日本代表。中央偏重の攻撃が相手の守備ブロックにはまり、カウンターから先制点を献上すると、盛り返せないまま前半を終えてしまった。堂安自身も「ストレスがたまる試合だった」と素直に振り返る。

 だが、後半は違った姿を見せた。「経験のない僕らからしたら焦る部分もあったけど、ベテランの選手の『大丈夫大丈夫』という声かけもあって、ポジティブになれた」とチームメートにも助けられ、決勝点となる3点目をマーク。悪い状況から修正したという点では、ある種の成功体験となった。

 アジアカップを1試合経験し、迎えるオマーン戦。20歳がフォーカスするのはやはり初戦の課題だ。「相手が固めてきた中で中央を崩してしまうと、相手のカウンターを受けてしまう。そこに引っかからないようにやっていきたい」。初戦の後半で行っていた修正を、より早い段階からできる準備をしているようだ。

 オマーン戦ではエースFW大迫勇也が欠場。代役はFW武藤嘉紀が務める可能性が高いが、実戦で共にプレーしたことは一度もない。しかし「2列目の僕が合わせる必要がある」と役割は認識。「よっちくんがゴリゴリ行けばチャンスになるし、1対1で打開できる」と特長はインプットされている。

 初戦では4バック想定だったトルクメニスタンが5バックのシステムを採用してきたように、オマーン戦でも「日本が相手になると状況が変わる」ことは考えられる。だが、そこでの打開力は初戦でも見せたところ。「1対1で勝てれば状況は変わるし、相手の組織を崩すことができる」と自身の武器を信じ、グループリーグ突破をかけた2戦目に挑んでいく。

(取材・文 竹内達也)

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