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埼スタで“再会”した両10番…尚志FW伊藤「夢みたいだった」青森山田MF檀崎「あいつが脅威だった」

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準決勝で激突したFW伊藤綾汰(右)とMF檀崎竜孔(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.12 選手権準決勝 尚志高 3-3(PK2-4)青森山田高 埼玉]

 両10番が最高の舞台で“再会”した。小学生時代、ベガルタ仙台ジュニアでチームメイトだった青森山田高(青森)MF檀崎竜孔(3年)と尚志高(福島)FW伊藤綾汰(3年)。地元宮城県からそれぞれの道に進んだ幼馴染の二人は互いに10番を背負い、2万3083人が埋めた埼玉スタジアムの準決勝で対戦した。

 尚志の先制から激しさを増した壮絶なシーソーゲームは、檀崎が1ゴール1アシストの活躍を見せた青森山田が終了間際の得点で3-3に持ち込み、PK戦を制した。試合後、涙を流す伊藤に寄り添った檀崎は「ありがとう」と声をかけ、伊藤は「優勝して」とエールを送った。

「悔しい気持ちでいっぱいなんですけど、自分としてはこの試合を楽しめた。やりきった部分もある」。伊藤は大会前に患った虫垂炎の影響で、ここまで4試合はいずれも途中出場。大会前に70%だったコンディションを「100%」に戻し、待望の先発復帰。ファーストタッチの質から違いを見せ、抜群の存在感を放った。ボールを収めて正確なパスを通せば、自らも決定的なシュートで相手ゴールを強襲。後半30分には伊藤のパスを起点に鮮やかな崩しから3点目が生まれた。

「試合を通して綾汰のところでボールを持たれて、リズムを作られた。自分的にはあいつが脅威だった。染野も脅威でしたけど、10番の伊藤綾汰は自分の中で脅威だった」(檀崎)

 一方、伊藤は悔しさをにじませながらも、「楽しかった」と繰り返した。「夢みたいだった。すごく楽しかったです。その中でやっぱりあいつが点を取って、結果的に青森山田が勝ったので、自分と檀崎の差なのかなと思いました」(伊藤)

 大舞台で尚志らしいサッカーを披露し、あと一歩まで青森山田を追い詰めた手応えもある。「今日に関しては100パーセントで臨めたので、悔いはないです」。卒業後、伊藤は法政大に進学し、檀崎は北海道コンサドーレ札幌に入団する。別の道を歩むが、二人の物語はまだ終わらないはずだ。

(取材・文 佐藤亜希子)

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