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青森山田MFバスケス・バイロンが“地元”でビッグプレー。決勝も「埼玉なので暴れたい」

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青森山田高MFバスケス・バイロンはドリブル突破でPKを獲得(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.12 選手権準決勝 尚志高 3-3(PK2-4)青森山田高 埼玉]

 地元・埼玉のピッチで躍動した。青森山田高のMFバスケス・バイロン(3年)は「チリ(で生まれて)から埼玉にずっといたんで、自分の家も埼玉ですし、色々な人が応援してくれていますし、だから、ここで『楽しく、魅せたかった』というのが一つの思いでした」と振り返った。

 バスケスは埼玉の東松山ペレーニアFCジュニアユース出身。多くの強豪から勧誘を受けた末に青森山田へ進学したバイロンは、名門で1年時から先発出場するなど、大きな期待を受けてきた。1年時は守備での課題を残して選手権はメンバー外。昨年も選手権のピッチに立つことができなかった。

 それでもこの一年、課題改善に取り組み、攻撃の柱になったバイロンは全国準決勝でチームを救うプレーをした。0-1の後半11分、絶妙なファーストタッチで食いついたCBと入れ替わり、独走。PAまで持ち込むと、対峙したもう一人のCBを縦への動きでかわしに行ったところで背後から押されてPKを獲得する。これをMF檀崎竜孔(3年)が右足で決めて同点に追いついた。

 自分にボールが入れば、何とかするつもりだった。自信もあった。前半、青森山田はセカンドボールを拾えず、サイド攻撃をすることができていなかったが、その中でもバイロンにボールが入ればクロスや仕掛けに持ち込んでいた。

 そして、後半も自分が決めるつもりでボールを引き出し、果敢に仕掛けたことで生まれたビッグプレー。黒田剛監督も「PAの中にドンドン侵入して個人技を見せていけというところで、最後は迷うことなく仕掛けたというところに、尚志のディフェンダーが足を出してしまったところだと思う。やはり、勇気ある仕掛けというものが、ありがたい同点ゴールに結び付いたと思う」と語り、その姿勢とテクニックを称賛していた。

 追いつき、逆転しながらも再逆転される苦しい展開のゲームになった。それでも諦めずに戦い続けて掴んだ勝利。バイロンは「逆転されて本当に怖かったですけれども、それでも信じていたので、諦めなかった結果がこうなって良かったです」とホッとした表情を見せた。

 埼玉でもう1試合戦うことができる。特別な思いを持ってバイロンは埼玉スタジアムのピッチに立つ。「自分たちが目指しているのは日本一。まだ何も成し遂げていない。自分たちは新チームができてから嘘偽り無く日本一を目指すって言ってきたので、最後全員で一つになって、しかも埼玉なので暴れたいという気持ちでいっぱいですね」。青森で成長した姿を埼玉で披露したバイロン。将来、世界を目指すレフティーが、まずは地元・埼玉で日本一を獲得して進路のいわきFCに進む。

(取材・文 吉田太郎)

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