beacon

決勝は0-4のリベンジマッチ!流経大柏は「特別な相手」青森山田との再戦制して頂点へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

流通経済大柏高はレベルアップした攻守で「特別な相手」青森山田高に挑む。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.12 選手権準決勝 瀬戸内高 0-5 流通経済大柏高 埼玉]

 流通経済大柏高のFW左部開斗主将(3年)は、決勝で戦う青森山田高について「特別な相手」と語った。

 流経大柏の選手たちは選手権開幕前、対戦したい相手として青森山田を挙げる選手が多かった。10番MF熊澤和希(3年)が「(プレミアリーグで)1分1敗で勝てていないので、そこには必ず勝ちたい」と語るなど、最も意識してきた相手だ。

 昨年9月にボームで行われたプレミアリーグEAST第12節は0-4で完敗。1年生5人が先発に抜擢されたとはいえ、名門にとってはショッキングな敗戦だった。だが、流経大柏の選手たちはこの敗戦が自分たちを変えたと考えている。

 左部は「大敗をしたことで自分たちは大きく変わった。あの大敗が自分たちのターニングポイントだと思っています。全員が0-4で負けた時に『もっとやらなければいけない』と思ってミーティングをし始めた。その時からチームの状態が良くなった」と説明する。

 特に変化したのは守備の部分だ。DF西尾颯大(3年)は9月の対戦で他チーム以上のフィジカルの強さを青森山田から感じたという。それでも、「プレスでボールを奪うところだったり、前からプレスをかけて蹴らせてセカンド獲るとか、そこは自分たちの特長ですし、成長できたと思っているので楽しみです」と確実にレベルアップしたと感じているプレッシングで相手を飲み込む意気込みだ。

 今大会、流経大柏は左部を筆頭に前線から相手にどんどんプレッシャーをかけ、キーマンはマンマークでその存在を消してきた。この日もポゼッションスタイルの瀬戸内高を守備から圧倒し、3試合連続無失点。4か月前の自分たちとは違う手応えがある。本田裕一郎監督が「山田が絶好調であれば簡単にプレスはかからないと思う。食らいつきたいと思います」と語るように、青森山田が簡単な相手でないことは確か。それでも、守備から「特別な相手」を上回り、リベンジして、流経大柏は頂点に立つ。

(取材・文 吉田太郎)

●【特設】高校選手権2018

TOP