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20歳冨安を駆り立てる鬱憤「うまくいかなかった」「満足できない」

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厳しい自己評価を語った日本代表DF冨安健洋(シントトロイデン)

[1.13 アジア杯F組第2節 日本1-0オマーン アブダビ]

 初戦のアジアカップデビューは不慣れなボランチで迎え、2試合目はようやく本職のセンターバック起用。オマーン戦の完封勝利に貢献した日本代表DF冨安健洋(シントトロイデン)だったが、試合後の表情は浮かなかった。攻守の課題を次々に挙げ、「うまくいかなかった」「満足できない」と心境を語った。

 序盤から持ち味のロングフィードを狙う姿勢を見せていた背番号16だったが、このプレーは本意ではなかった様子。「もっとサイドチェンジ、ロングフィードを使って崩したかったけど、どれも質が悪かった。意図して蹴ったというより蹴らされていた」と率直に振り返る。

 また、4枚ずつのツーラインでコンパクトな守備組織をしいてくる相手に対し、「相手がブロックを作って、4-4でやってくるのは分かっていた」としながらも「なかなか良いパスコースを見つけることができなかった」と悔しさを吐露。そのうえで「縦パスを1本も入れられなかった」と反省の弁を述べた。

 しぶとく対応し続けていた守備面でも「ロングボールを先に触られていたし、対応が遅れる場面があった。先に予測して対応することを意識したが、後手後手になっていた」と出てくる言葉は課題ばかり。若くして日本代表の最終ラインを任されている20歳は、確保しつつある定位置にも満足せず、アジアの舞台を戦い抜こうとしている。

(取材・文 竹内達也)

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