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“吉報”は遠くUAEにも…青森山田卒の代表戦士も日本一に喜び「めちゃくちゃ強くてすごい」

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共に青森山田高のキャプテンとして選手権のピッチに立ったMF柴崎岳(写真左)とDF室屋成(同右)

 全国高校サッカー選手権大会は14日、決勝戦を行い、青森山田高(青森)が流通経済大柏高(千葉)を3ー1で下し、2年ぶり2回目の優勝を果たした。アジアカップのため遠くUAEで合宿中の日本代表では同校の卒業生2選手が奮闘中。平成最後の大舞台で頂点に立った母校に向けて、それぞれコメントを寄せた。

 グループリーグ第2節のオマーン戦から一夜明け、アブダビ首長国内でトレーニングを行った日本代表。前日の先発組を除く12人が参加し、その中には同校卒業生のDF室屋成(FC東京)の姿もあった。ここまでの2試合で出場機会はなかったが、「プレーしたい気持ちは強い」と出番を伺っている。

 日本時間午後2時すぎにキックオフした母校の決勝戦は、日本代表のトレーニング中に終了。結果を知った室屋はさっそく取材陣から感想を求められ、「嬉しいです。僕の時は3年連続でベスト16だった。めちゃくちゃ強くてすごい」と素直に喜んでいた。

 もう一人の卒業生はMF柴崎岳(ヘタフェ)。この日の練習には参加しなかったが、オマーン戦終了後に母校の活躍について報道陣から問われた。1年時から背番号10を任され、同校史上最高傑作との呼び声高いボランチは「結びつけたい気持ちは分かりますが…」と苦笑いを浮かべつつも、次のように続けた。

「僕がいた頃から選手権の常連でしたが、いつも初戦、2回戦、ベスト16で負けていた。近年はベスト4、決勝に行く力がついてきたのが嬉しい」。また、同校でも数少ない青森県出身のプレーヤーとして、MF藤原優大(1年)ら県出身者の活躍もポジティブに受け止めているようだった。

 とはいえ「高校サッカーは教育の場なので」と勝利だけを強調することはない。プロ入りする2人を始め、大学サッカーに進む者、競技生活を引退する者、様々な進路に向かう後輩たちに「しっかり学ぶべきことを学んで、社会人としての人生に活かせるようにしてほしいと感じています」とエールを送った。

(取材・文 竹内達也)

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