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権田イエローに東口別調整、シュミット「一番気をつけなければならないのは…」

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シュートストップを見せるGKシュミット・ダニエル

 GK権田修一がすでにイエローカードを1枚もらっているうえに、GK東口順昭は11日の練習後に腰痛を発症し、別調整が続いている。オマーン戦(○1-0)から一夜明けた14日、権田ら先発組は宿舎での調整となったため、この日のGK練習はGKシュミット・ダニエル(仙台)ただ一人となった。

「一番気をつけなければならないのはケガ。もう一人ケガしたらチーム状況的にキツい。このトーナメントを戦う上ではそこに一番注意して、その中でうまくアピールできるように練習している」。シュミットは慎重にトレーニングを積んでいることを明かした。

 ただ、その表情は落ち着いている。要因は昨年11月16日のベネズエラ戦(△1-1)でゴールマウスを守った経験だ。大分で行われた一戦は交通渋滞でチームバスの到着が遅れ、わずかなアップ時間でキックオフを迎える異例の代表デビューとなったが、シュミットは持ち味のビルドアップでアピールにも成功。「アジアカップの前に1試合経験してから行くのと、ゼロ試合の状態で行くのとでは全然違うので、『来い!』と思っていた」と手応えを口にしていた。

 その後、意気込みどおりにアジアカップ代表に選出。これまでの2試合をベンチで見た印象については「キーパーにとっては集中を保つのが簡単ではない試合が続いている。次もそういう試合になると思うので、それに対して準備できるように、頭の中でイメージを持って練習に臨みたい」と、17日のウズベキスタン戦を見つめた。

 今大会で準々決勝までに累積2枚の警告を受けると次の試合が出場停止となるが、準々決勝終了時点で累積1枚の場合は準決勝には持ち越さないレギュレーションとなっている。日本は権田以外にもフィールドプレイヤーでDF酒井宏樹、MF堂安律、MF南野拓実が警告を受けており、メンバーの入れ替えも予想されるグループリーグ最終戦以降は総力戦となる。

「毎試合出るつもりで準備しているので同じように準備するだけ」。ウズベキスタン戦に向けた意気込みを聞かれ、シュミットは淡々とした口調に自信と覚悟をにじませた。

(取材・文 矢内由美子)

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