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全5試合に出場して優勝を経験した青森山田の1年生MF藤原優大「変なプレーはできなかった」

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青森山田の1年生MF藤原優大(左)

[1.14 選手権決勝 青森山田高 3-1 流通経済大柏高 埼玉]

 埼玉スタジアムのピッチで青森山田高の優勝の瞬間を迎えたMF藤原優大(1年)だが、なかなか実感が湧かなかったという。「周りを見たら本当にたくさんのお客さんがいて、この中で自分がプレーしたかと思うと、凄いなというか…」。初々しく振り返る表情から、今大会を必死で戦い抜いた達成感が滲み出た。

 1年生で唯一のベンチ入り。全5試合で途中出場を果たすと、3回戦の大津高戦では後半22分にダメ押し弾。準決勝の尚志高戦ではPK戦の5人目のキッカーとして登場し、決着をつけるシュートを蹴り込んだ。

 応援席を見渡すと、選手権の舞台に立ちたいと必死に3年間を過ごした先輩たちの姿が目に入った。「3年生がスタンドで観ていた。俺の方がメンバーに入った方が良かったとか思わせたくなかった。責任がないプレーをしたらそういう風に思うと思うので、変なプレーはできなかった」。責任を果たした思いも強い。

 藤原にはあと2回チャンスがある。新チームではCBに挑戦する予定だという。「来年はスーパーな選手がいるわけではないので、だからこそ自分がこの経験を生かしていきたい。サッカーをしているときは学年関係ないと思うので言うことは言って、また強いチームを、自分が中心となって作っていきたいです」。一段と逞しくなって、来年度の舞台に帰ってくる。

(取材・文 児玉幸洋)

●【特設】高校選手権2018

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