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相次ぐ名選手の現役引退…巻誠一郎が16年間のプロ生活に終止符「今は感謝の気持ちしかない」

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現役引退を決断した巻誠一郎

 ロアッソ熊本は15日、元日本代表FW巻誠一郎(38)が2018シーズン限りで現役を引退することを発表した。

 ジェフユナイテッド千葉でキャリアをスタートさせた巻は、イビチャ・オシムに素質を見いだされ、2005年に日本代表に初選出。翌年のドイツ・ワールドカップのメンバーに選出された。その後、アムカル・ペルミ(ロシア)、深圳紅鑽(中国)と海外で経験を積み、2011年8月に東京ヴェルディに加入。2014年から熊本でプレーしていた。

 J1通算207試合53得点、J2通算231試合16得点を記録した巻。クラブは契約を更新するべく話し合いを続けていたが、本人の申し出により、その意志が固いことから現役引退を受諾することになった。「ロアッソ熊本で2014年より5年間にわたりJ2通算167試合に出場し、また2016年の熊本地震後は熊本の復興の為に尽力されました。これまでのクラブへの貢献に、心から感謝いたします」と敬意を表した。

 16年間に渡るプロ生活に終止符を打つ巻はクラブ公式サイトを通じて以下のようにコメントしている。

「皆様へご報告。私、巻誠一郎は2018シーズンをもちまして引退することにしました。プロサッカー選手として16年もの間プレー出来たのも、沢山の方々に支えていただき、育てていただいたおかげだと思ってます。今は感謝の気持ちしかないです。

 僕はジェフユナイテッド市原でプロとしてのキャリアをスタートしました。当時はプロのレベルの高さについて行けず、本当にプロでやっていけるのか不安で2~3年くらいプレー出来たらいいかなとか思ってた事を思い出します。そんな僕がこれだけ長い間プロサッカー選手としてプレー出来るとは、僕も含めて誰が思ってたでしょうか、笑。

 サポーターがクラブを育て、選手を育てる!少なくとも僕はサポーターの皆様に育てていただきましたし、人間としても成長させていただきました。サッカーからは普段の準備の大切さ、最後の1分1秒まで全力でプレーする事の大切さ、最後まで諦めない事の大切さ、自分を出し切る事の大切さを学びました。

 僕の人生の師はサッカーであり、サポーターや応援してくださる皆さんでした。嬉しい時も苦しい時も辛い時も皆さんと共に歯を食いしばり歩んだ事は僕の大事な財産です。本当にジェフ、ヴェルディ、ロアッソと素晴らしいクラブでプレー出来て、今は感謝の気持ちでいっぱいです。

 そして、最後に生まれ育った熊本のクラブでプレーさせていただけた事は本当に幸せでした。今後はサッカー界の発展の為に出来る事や熊本の県民の皆様の役に立てるような事を中心に微力ながらやっていければと思ってます。具体的な事はまた改めて皆さんに報告させていただけたらと思います。先ずは16年もの長きに渡り、ご声援いただき本当にありがとうございました」

 今冬はGK川口能活、GK楢崎正剛、DF中澤佑二、MF小笠原満男、MF森崎和幸、MF梶山陽平、FW田代有三といった日本サッカーの一時代を築いた名選手の現役引退が相次いでいる。

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