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カッサーノが大いに語る…人種差別、サッカー、そして将来「俺の問題は頭だった」

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アントニオ・カッサーノがサッカーにおける差別問題や自身の夢などについて語った

 元イタリア代表アントニオ・カッサーノが13日、イタリアメディア『スカイ・スポーツ』の番組に出演し、サッカーにおける差別問題や自身の夢などについて語った。

 12月26日に行われたインテルナポリ戦(1-0でインテルが勝利)では、セネガル代表DFカリドゥ・クリバリに対して終始、差別的なチャントが行われて波紋を呼んだ。カッサーノはサッカー界における人種差別問題について自身の考えを述べた。

「俺は今でも理解できない。白人、黒人、黄色人種であれ、俺らは皆、同じなんだ。残念ながら有色人種のサッカー選手がターゲットにされてしまうことがある。今はクリバリだが、過去には(マリオ)バロテッリや(ケビン・プリンス)ボアテングが標的になった。俺はその理由が分からない。イタリアに人種差別はないと言われるけど、俺はあると思う。なんとなくだが、イタリアは人種差別的な国だという印象を感じる」

 続いてカッサーノは自身のキャリアを振り返り、セリエA初ゴールを決めた1999年12月のインテル戦(2-1でバーリが勝利)を回想した。

「自分のゴールの瞬間まで、『(先制点を決めたウーゴ)エニンナヤは同い年なのに有名になろうとしている。俺も素晴らしい試合をしたと思うが、まだ得点を挙げられないでいる』なんて考えていたよ。運命の女神は、(シモーネ)ペッロッタに人生で唯一の完璧なロングパスをさせることを望んだ。俺は自分の仕事をし、ゴールが決まった。運だけではなく、母なる自然が俺に授けてくれた才能のおかげでもあった。俺の問題は頭。こんな感じだからね」

 昨年10月に現役引退を発表したカッサーノだが、今後はサッカー界へ戻ることを検討している。「来シーズンからサッカー界へ戻って仕事をしたいと思っている。例えばスカウトとかスポーツディレクターができたら良いな」と意欲を語った。最後に自身の夢については、「(リオネル)メッシが代表で優勝するのを見届けることだよ」と明かしている。

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