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感じた14番の重み…浦和FW杉本健勇「魂を引き継いで頑張りたい」

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浦和レッズFW杉本健勇

 下部組織から育ち、のべ8年間プロ生活を送ったC大阪を離れ、浦和レッズへの完全移籍を決断した。16日に行われた加入記者会見でFW杉本健勇は「強い覚悟を持って、ここに来た」と力強く語った。

「自分が望んだことだし、競争が激しいのも分かっている。自分がないものを持っている選手が多いので、良いものを盗みながら成長していきたい」。そう決意を語った杉本の背番号は、「(元オランダ代表のヨハン・)クライフが好きで14番が好きだった」こともあり、14番に決まった。この番号は、昨季限りで現役を引退した平川忠亮氏がプロ2年目から16年間背負ってきたもの。その重みを理解しているからこそ、「タイミングが合わなくて直接会えなかったけど、電話であいさつをさせて頂いた」と14番を引き継ぐことを平川に告げたという。

「平川さんが引退されて空いた14番を着けたいと思ったとき、すごい重みがあると思い、迷った自分もいた。でも他の人が着けて後悔するなら、自分が着けて後悔した方が良いと思ったし、もちろん後悔するつもりもない。自分が活躍しないと番号の価値は下がってしまうので、平川さんの魂を引き継いで頑張りたい」

 杉本の言葉を聞いた平川からは「着けてくれてうれしい」と言ってもらえたようだが、「本音かどうかは分からないです」と苦笑。だが、決心は固まった。「この番号を着けて浦和レッズで活躍して、今シーズンが終わった時にもう一度、その言葉を言ってもらえるように活躍したい」と意気込んだ。

 日本代表にも名を連ねるストライカー。求められるのはゴールという結果だろう。本人も「いろいろなことが求められていると思うけど、点を取ることがすごい求められる」と重々承知しており、「タイトルを取るためには圧倒的な得点力が必要だと思うので、そこには必ず貢献したい」と新天地でのゴール量産を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

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