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4年越しの“地元”デビューなるか…アルアインの苦労を振り返った塩谷「シャワーで熱湯しか出なかった」

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4年越しのアジア杯デビューを目指す日本代表DF塩谷司(アルアイン)

 慣れ親しんだ場所に日本代表のジャージを着て立った。ウズベキスタン戦が行われるシェイク・ハリファ国際スタジアムを本拠地の一つとするアルアイン所属のDF塩谷司は、同地での前日公式練習を終えて「普段からここで練習しているので落ち着きます」と感慨を語った。

 2017年夏、5年間在籍した広島を離れ、UAEのアルアインに移籍。あれから1年半、見知らぬ場所での生活に加えて、肩を脱臼したことによる長期離脱もあった。「精神的に強くなったと思う。日本にいたときは甘い環境というか、やりやすい環境だった。大変なことはたくさんあったけど、力になった」と率直に振り返る。

 もっとも大変だった経験を問われた際には「シャワーで熱湯しか出なかったことです。熱湯はキツかった」と冗談めかしたが、夏場には最高気温42度でのプレーなども経験してきた。「本田さん(MF本田圭佑)から『チャンスがあったら海外に出たほうがいい』って言われていたけど、その意味が分かった」と目を細める。

「暑い中でプレーするのは頭を使わないといけない」というプレー面での成長を遂げながら、今冬は開催国枠で出場したクラブワールドカップでアルアインを準優勝に導いた。そして今大会、地元で行われるアジアカップのメンバーに選出。広島時代に共に仕事をしていた森保一監督との再会を果たした。

 試合出場なしに終わった4年前に続いて、自身にとっては2度目のアジア杯。当時に比べて最も大きく変化したのはメンタル面だという。「前回は3戦目で出ないとなった時に『何でだよ』という思いもあった。でも、今回はもし出られないとなっても、チームのためにやっていこうと思える」と現在の心境を語った。

 それでも出場意欲は高い。「試合に出たいという思いはあるし、優勝するとなったら12〜13人の力では無理。与えられたチャンスでどういうプレーをできるかが非常に大切になる。監督が考え直すようなプレー、普段出ている選手が『ポジションが危ない』というプレーをすることが大事」とこなす役割は明確だ。

「原口とか『よくこんなところに住めるね』って言ってくるけど、静かで良いところです」と愛する地元での一戦には、家族や近隣に住む友人が観戦に訪れる予定。「どのポジションでも自分にできることをやるだけ。どこで出るとしても、このメンバーの特長を生かせるプレーをしたい」。4年越しのアジア杯デビューに期待は高まるばかりだ。

(取材・文 竹内達也)

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