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最年少20歳の堂安、ベテランの意見に理解示す「性格を変えろと言っているわけじゃない」

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ベテラン勢の見解に理解を示した日本代表MF堂安律(フローニンゲン)

 アジアカップの日程が進んでいくにつれて、長年にわたって日本代表を背負ってきたベテラン勢から次々に発信されている『若手の成長』論。グループリーグ第3節ウズベキスタン戦を翌日に控えた16日、メンバー最年少の20歳で主力を担っているMF堂安律(フローニンゲン)もこの話題に言及した。

 「若手が生き生きプレーできていないのはベテランである僕らの責任」(DF長友佑都)。
「僕の考えは違う。若手は自分をもっと出してほしい。もっと中に秘めているものを出してほしい」(FW大迫勇也)。

 森保ジャパンの発足以降、着実に進む世代交代。アジア杯初戦でゴールを決めた堂安を筆頭に、FW北川航也、DF冨安健洋ら、これまでA代表とは縁のなかった選手が着実に出番を得ている。だが、国際大会のプレッシャーの中で普段どおりのプレーをできない選手もおり、ベテラン勢からフォローや叱咤の声が続発しているのも事実だ。

 堂安は「すごく話は聞いているし、ピッチ内だけじゃなく、ピッチ外でも教わることが多い。それは(長友)佑都くんだけじゃなく、(吉田)麻也くん、(酒井)宏樹くん、経験のある先輩たち全員から勉強になっている」との言葉どおり、普段のスタイルを継続できている側。「メンタルが強いというより、素の性格を出そうと意識している」という個性も役立っているようだ。

 だからこそ「人それぞれ性格があるし、僕がこうやっているからこうしないといけないというのは違うと思う」と各選手の個性をリスペクトする。「ただ、いつも言っているようにピッチに入ると年齢は関係ないし、(ベテラン勢は)そういうことを言いたかったんだと思う。性格を変えろと言っているわけじゃないと思います」。若手、ベテラン双方への理解をそのように示した。

 ウズベキスタン戦では大幅にメンバーを変えることが示唆されており、ここまで2試合に先発出場していた堂安は欠場が濃厚。「コンディションは徐々に上がっている。常にマックスでやっているつもりだけど、そのマックスの値も上がっているし、大会中も成長していると思っている」。技術面も精神面も周囲から吸収し続ける20歳は、決勝トーナメントでも堂々とした振る舞いを見せてくれそうだ。

(取材・文 竹内達也)

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