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日本vsサウジアラビア 試合前日の公式会見要旨

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公式会見に出席する森保一監督とDF酒井宏樹

 日本代表は20日、UAEのシャルジャスタジアムで公式練習を行い、21日の決勝トーナメント1回戦・サウジアラビア戦に向けて最終調整した。練習前には森保一監督とDF酒井宏樹(マルセイユ)が公式会見に出席した。

森保一監督
「これまでチームとして戦い、決勝トーナメントにつなげてきた。明日から始まる決勝トーナメントに向けても、今日の練習でチームとして最善の準備をして、明日の試合は持てる力を発揮してもらえればと思う」

―グループリーグでは22人起用したが、明日も経験を積ませることを重視するのか、ベストな11人を起用するのか。
「グループリーグで22人プレーしてもらったが、経験を積ませるためだけとは思っていない。決勝トーナメントで勝ち進むために必要だと思って選手にはプレーしてきてもらった。明日の試合はサウジアラビアに対して勝利を目指して戦うために選手を決めていきたいと思う」

―3試合戦って次の試合が最も難しい試合になると予想しているか。
「これまでの3試合も非常に難しい試合、厳しい試合だったと思っている。次の試合がさらに厳しく、難しい試合になることは覚悟して臨まないといけない。それだけの力を持った選手がサウジアラビアにはいるのでしっかり準備したい」

―リーグ戦と決勝トーナメントで試合に臨むうえで変えなければいけないこと、変えてはいけないことはあるか。
「まずは得点も大切だが、相手に得点を与えない、失点しないこと。守り重視の試合をするという意味ではないが、先に失点しないことは心がけてサウジアラビア戦に臨まないといけない。グループリーグからやってきたことで忘れてほしくないのは、選手たちがどんな状況であっても、先制されても継続力を持って戦い抜いてくれたことで3勝できた。どんなことが起きてもチームとしてお互いに支え合って戦い続けることは常にやってほしい」

―サウジアラビアが3戦目に負けたことが与える影響はあるか。
「3戦目でサウジアラビアはカタールに負けたということで、次の試合は反省を生かしながらモチベーションを上げてくると思う。次の試合は絶対に勝つという気持ちが強くなると思うで、我々はそれを受けずに、我々もこの試合の主導権をつかみ取るというしっかりした気持ちで準備しないといけない。サウジアラビアは個のレベルも高いし、チームとしてのレベルも高い。攻守ともにアグレッシブに戦ってくることを踏まえて我々は準備し、明日の勝利を目指して戦えればと思う。見ている人にいい試合を見せられればと思っている」

―大迫は試合に出場できる状態か。中2日で準々決勝もあるが、そのことも考えた選手起用になるか。
「大迫の状態だが、状態は上がってきている。今日の練習を見て、練習のあとにどういう状態なのかをメディカルと話して考えていきたい。選手起用については、大前提として明日の試合に勝つ、勝利を目指すための選手起用を考える。これまでの3試合もそう考えてきた。この大会を通してチームを成長させるということで、先を見据えないといけない部分もあるが、今にどれだけベストを尽くすか。明日の試合も勝利を目指して、チームとして戦えるように選手起用していきたい」

●DF酒井宏樹(マルセイユ)
「選手としては明日もいつもどおり責任感を持って、勝つことだけを考えて試合に臨みたいと思う」

―サウジアラビアには17年のW杯予選や07年のアジアカップ準決勝でも負けているが。
「サウジアラビアに関してはアジアで大きなチームというのはみんな知っていると思う。常に日本の壁となってきた対戦相手であるのは間違いない。決勝トーナメント1回戦でこういう大きなチームと対戦できることをプラスに思うしかないし、僕らは負けられない立場。それをピッチで表現できればと思う。戦術はしゃべれないことも多いので、明日の試合で見てもらえればと思う」

―決勝トーナメントの難しさをどう思っているか。
「グループリーグも終わったし、ここからはノックアウトステージ。とりあえず勝つことでしか先に進めないので、そこを重要視したいし、チームとしての完成度を求めていかないといけない」

―サウジアラビアは9番のストライカーがいないが。
「ゲームプランについてはここで深くはしゃべれないけど、9番のストライカーが出ようがなかろうが、レベルの高い選手がそろっているのは間違いない。しっかりスカウティングして、いい入りをしたい」

―ウズベキスタン戦の室屋の活躍は刺激になったか。第3戦を見て感じたことは。
「もちろん第3戦の試合を見て、いい刺激になったのは間違いない。強いチームは同じポジションに2人いい選手がいるのは間違いない。それはマルセイユでも常日頃、体験している。自分と同じポジションの選手が活躍することを素直に喜べる状態は常に持っているので、いい関係性を持てているのは確かだと思う」

―リーグ戦と決勝トーナメントで試合に臨むうえで変えなければいけないこと、変えてはいけないことはあるか。
「DFの選手なので、とにかく最初に失点しないことを心がけたい。失点しなければ負けないと思っているし、攻撃陣を信頼している。相手より1点でも多く取れれば先に進めるので、そこだけを考えればいいかなと思う」

―日本は新しいチームとして参加しているが、経験が不足している部分もあるのでは。
「大前提としてピッチ内で年齢は関係ない。経験は異なるが、若くして海外に出ている選手もいる。だれがイニシアチブを取るかとかではなく、チームとして戦っていければ。僕を含めて年齢を重ねている選手たちはそういう困難な状況になったときこそチームを支えられるようにしたい」

(取材・文 西山紘平)

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