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長友、サウジFWに警戒隠さず「彼はスピードモンスター」

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サウジアラビアを分析したDF長友佑都(ガラタサライ)

 アジアカップ決勝トーナメント初戦のサウジアラビア戦を翌日に控えた20日、豊富な対戦経験を持つ日本代表DF長友佑都(ガラタサライ)は中東の強豪に最大級の警戒を払う。そのうえで「地獄を見るか、天国に行けるか。それは90分間の中でブレずに戦えるかどうか」と展望した。

 前回対戦は2017年9月5日のロシアW杯アジア最終予選、出場権を掴んだ直後のアウェーゲームで0-1の敗北を喫した。「ずっとボールを持たれて、ずっと取れなかったし、めちゃくちゃうまいと思った」と振り返った長友。中でも驚いたのは相手のプレースタイルだったという。

 サウジアラビアは当時、長友の「身体能力で粗削りなイメージがあった」という想定とは裏腹に、ボールポゼッションとバランスの良いポジショニングに特色のあるスタイルを志向していた。それはフアン・アントニオ・ピッツィ監督が指揮を執る今も続いている。

 すなわち、普段はボールを握ることが多い日本代表だが、この試合では相手にポゼッションされることも想定される。「メンタルの疲労が一番怖い。持たれて守備をしながら戦うと、脳が疲労するのでそこが怖い」。そういった心構えをしたうえで、どれだけ攻撃にかける時間を長くするかが重要になる。

 また、過去の対戦で脅威となった“一発”も健在。1トップのFWファハド・アルムワラドには前回対戦で得点を奪われており、「彼はスピードモンスター。めちゃくちゃ速いのでケアしないといけない」と警戒する。不測の事態が起こり得るアジア杯。32歳のベテランはまず想定できる範囲に頭を巡らせ、決戦に挑んでいくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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