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サウジ戦ではベンチから積極指示も…出番狙う乾「一番はチームが勝つこと」

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トレーニングを盛り上げる日本代表MF乾貴士(ベティス)

 今度ピッチに立つ時は自身の持ち味を発揮するつもりだ。日本代表MF乾貴士(ベティス)は17日のグループリーグ第3節ウズベキスタン戦で先発出場。約1か月ぶりの実戦とあり、ボールに足がつかない場面も見られたが、次回の出番に向けて「チームのためになるプレーをしたい」と意気込んでいる。

 追加招集で合流したアジアカップでは、ここまで4試合を終えて1試合の出場。ロシアW杯のベスト16入りに大きく貢献した背番号10だが、その立場は決して恵まれたものではない。ただ、練習ではひときわ大きな声を張り上げ、試合ではピッチ脇から積極的に指示を出すなど、モチベーションを失っている様子はない。

 唯一の出番となったウズベキスタン戦は、所属先で出場した12月13日のUEFAヨーロッパリーグ・デュドランジュ戦以来、1か月ぶりの実戦だった。「80分使ってもらったことを感謝したい。試合勘、実戦感覚は取り戻せた」という30歳は「次に使ってもらえたら結果で返したい」と前を見据える。

 ウズベキスタン戦では、スペインで学んできた相手のパスコースを消すポジショニングで存在感を放っていたが、「守備で褒められるのはうれしいけど、攻撃の選手なので攻撃で違いを見いだしたい」と持ち味発揮に意欲。「得点が一番大事だけど、一番はチームが勝つことが大事」と勝利に貢献する構えだ。

 決勝トーナメント1回戦サウジアラビア戦ではボール支配率23.7%と苦しみながらも勝利。ベンチから味方に指示も送っていた乾は「選手は我慢強く戦っているし、一発勝負でこういう勝ち方が出てきて、日本は成長している」と感じていたという。「自分もいい刺激を受けている」。内心には悔しさものぞかせつつ、ベトナム戦に照準を合わせている。

(取材・文 竹内達也)
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