beacon

プリンス関東で“古巣”と対決。新生・帝京の注目左SB石井「『成長したぞ』というところを見せたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

今年の帝京高の柱として期待される左SB石井隼太

 選手権優勝6回、インターハイ優勝3回の歴史を持つ帝京高(東京)は今年、05年以来14年ぶりにプリンスリーグ関東に参戦する。注目世代の下で力を磨いてきた現2年生中心に、FC東京U-18や横浜FMユース、矢板中央高、前橋育英高などに挑戦。昨年からのレギュラーで、今年のチームの柱として期待される左SB石井隼太(2年)が、“古巣”とも対戦するプリンスリーグや悲願となっている全国出場への思いを語った。

―怪我で悔しいスタートになったが、最後の1年が始まった。
「今は怪我しているのでしっかりと治して、プリンスリーグなどの色々な大会、練習試合から勝ちにこだわっていきたい。自分たち(の世代)は、繋ぐよりも前線からハイプレッシャーでどんどん走るサッカーだと思うので、そこをしっかりと練習から追求して格上の相手でも勝ち切ることができればいい」

―大黒柱と言われている。責任感を感じているのでは?
「責任感は感じているんですけれども、変に考えすぎずに。マイペースって訳じゃないですけれども、意識しずぎずにプレーしていきたいと思っています」

―昨年の後半戦は高精度のクロスやプレースキックなどでかなり活躍もできていたし、自信になったシーズンだったのでは?
「去年は周りの3年生が結構凄くて、自分も周りに生かされていたかなと思うんですけれども、最後にアシストできたり、自分から得点に繋がるプレーも色々あったので自信になりました」

―左足は今後、上に行くための武器にもなる。
「左足はさらに磨いていって、さらに利き足ではない右足も練習してどちらも正確に蹴れるようにしていきたいと思っています」

―課題として突き詰めていきたいところは右足の精度になる?
「右足を全く使って来なかったので、正確なキックを蹴ることと、足りないところを朝練などで練習していきたいです」

―FC東京U-15むさし出身。プリンスリーグでFC東京U-18と対戦できるのはモチベーションになるのでは?
「(当時は160cm台と小柄でU-18チームに)上がれなかった悔しさがあるので、そこでしっかりと勝てるようにしたいです。絶対に勝って、結構知っているコーチもいるので、『成長したぞ』というところを見せたいなと思っています」

―チームとして、選手権で勝つために加えないといけない部分はどこだと思う?
「(自分は現在練習に参加できていないが、)練習で走れないとか、すぐに止めちゃうとか、出した後に走らないとか、技術よりも走ることを言われている。そこは練習しなくても自分の意識で変えられると思う。しっかり自分からでも、周りからも全体で意識を持ってやっていきたいと思っています」

―どのような左SBに。
「今の時代は攻撃的なSBを求められていると思うし、そこは自分が結構得意としている部分」

―参考にしている選手はいる?
「長友選手を。体力面も凄いし、あの身長で世界の相手と対等にやっているからです」

―今年の目標を。
「今年は全国に出場して優勝したいです」

(取材・文 吉田太郎)

TOP