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消息不明のサラ、カーディフの渡航手配を断っていた…会長「悲劇というほかない」

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18日にカーディフ移籍にサインしたサラ

 今冬よりプレミアリーグのカーディフに活躍の場を移すはずだったアルゼンチン出身FWエミリアーノ・サラの消息は依然としてつかめないままだ。『スカイ』によると、カーディフのメーメット・ダルマン会長も「悲劇というほかない。現時点の情報を踏まえると、状況がいいとはとても言えない」と苦しい胸の内を明かしている。

 サラは今季はフランス・リーグアンのナントで12得点を記録。カーディフは1700万ユーロ(約21億円)というクラブ最高となる移籍金を提示して、28歳FWを迎え入れることになっていた。

 しかし21日、チームに合流するためにフランスからウェールズに向かったサラを乗せた小型飛行機が英チャネル諸島付近で消息を絶った。捜索活動が行われているが、生存は絶望視され、サラが空の上から家族にメッセージを送っていたといった悲劇的なエピソードが多く報道されている。

 今月18日には契約書にサインするためにカーディフに入っていたサラだが、仲間に別れを告げるためにフランスに戻っていたのだという。ダルマン会長はクラブは渡航手段を手配しようとしていたというが、「自分の考えの方が早い」という理由でサラが断りを入れていきていたと明かしている。

「今回の件を注意深く検証したが、カーディフとしては当該選手に渡航手段を手配する義務があったのは言うまでもない。もともと私たちが考えていたのは、ナントからパリまで電車で移動し、その後、飛行機でパリからヒースローへ向かってもらい、そこからは車でカーディフに移動するというものだった。ただ彼は自分の考えたやり方で移動することを望んだ。そちらのほうがずっと早いからというのが理由でね」

 まだ諦めるわけにはいかない、無事を祈ると何度も話す同会長だが、「同時に私たちは現実的にならなければならない」とも話す。「本当につらい日々だ。だがサッカーに関わる人すべてはとても協力的だった。それはカーディフに関わる人だけでなく、世界のサッカーファンすべてがそうだった。これまで受け取ったサポートすべてに心からの感謝を送りたい」。

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