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“2年目の壁”が立ちはだかった伊藤達哉、巻き返しへ熱意…独地元紙「攻撃モードに入った」

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 ハンブルガーSVに所属するMF伊藤達哉は、スタメン争いに向けて意欲を燃やしているようだ。地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』が伝えた。

 2017年秋にHSVの2軍からトップチームに引き上げられ、相手DFラインを切り刻むドリブルでサポーターたちを魅了した伊藤。プロ選手としてのデビューシーズンではリーグ戦20試合に出場し、3アシストを記録。昨秋には出場こそ迎えなかったものの、日本のA代表にも招集された。所属先は2部降格となったが、周囲やメディアからブンデスリーガ2部でさらなる活躍が期待されていた。

 しかし、伊藤はウィンターブレイクまではリーグ戦9試合(スタメンは5試合)の出場にとどまり、未だにゴールやアシストを記録できず。またハネス・ボルフ新監督を迎えた10月末以降はベンチスタートが続き、出番が訪れたのは先月7日に行われたパダーボルン戦での途中出場のみ。プロ2年目の伊藤の前に大きな壁が立ちはだかっていた。

 そんな苦境を味わっていた伊藤だが、ここに来て風向きが変わりつつあるかもしれない。『モルゲンポスト』によると、スペインキャンプを締めくくるルガーノとのテストマッチで鮮やかなミドルシュートを決めるなどでアピールした「イトウは攻撃モードに入った」という。さらに同紙では本人のコメントが紹介されている。

「ここしばらくトレーニング後、居残ってフィニッシュを練習しています。自分のこういったところにまだ改善の余地を残していることを知っていますので。その練習の成果が出ていることやこれを続ける甲斐があることも確認できていますし、良かったです」

 今シーズンに入ってからなかなか調子が上がらない状況についてはこのような見方を述べた。

「昨シーズンは(1部)でやって行けるだけのポテンシャルを持っていることが分かりました。ですが、自己満足になってしまい、今はそうなっていたことを理解しています。日本でも『プロ1年目よりも2年目の方が難しい』と言われますが、その通りですね。毎日、アクセルを踏まなければいけません」

 また2部でのサッカーは「激しいプレーをする相手が多く、そういったところが1部との一番の違いだと思います。このリーグではどんなデュエルにも容赦なく入りますからね」と語る伊藤だが、ボルフ監督が考えるサッカーについては「監督が僕に求めるプレーを今は理解できています。たくさん話し、もっと守備を気にするように言われました」とも明かしている。

 30日に行われる第19節ではザントハウゼンをホームに迎えるHSVだが、『モルゲンポスト』曰く伊藤は先日の練習での紅白戦ではDF酒井高徳らとともに先発組のチームに含まれたとのこと。リーグ再開の試合で約3か月ぶりにスタメン出場を迎えることになるかもしれない。

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