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紅白戦でFW染野が2発!檀崎、バイロンら参加し、日本高校選抜選考合宿がスタート

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日本高校選抜選考合宿、紅白戦では青森山田高のチームメート、MF天笠泰輝(左)とMF武田英寿によるマッチアップも

 選手権のヒーローたちが欧州遠征メンバー入りをかけて競争する――。日本高校サッカー選抜の選考合宿が24日午後、静岡県内で始まった。

 メンバーは今月14日まで開催された第97回全国高校サッカー選手権の優秀選手が中心で、優勝校・青森山田高(青森)のGK飯田雅浩主将(3年)とMF檀崎竜孔(3年)、MFバスケス・バイロン(3年)、MF天笠泰輝(3年)、左SB豊島基矢(3年)、FW佐々木銀士(3年)、MF武田英寿(2年)の7名、同準優勝・流通経済大柏高(千葉)のMF熊澤和希(3年)とMF藤井海和(1年)、大会得点王(他2人)に輝いた尚志高(福島)FW染野唯月(2年)ら27名が参加。この日の夜には甲府のキャンプからFW宮崎純真(山梨学院高/3年)が合流し、招集メンバー28名が揃った。合宿は27日まで行い、26日と27日には大学生との練習試合を実施する。

 メンバーは今回と2月、3月の選考・強化合宿などで絞られ、最終的に18名が日本高校選抜として欧州遠征を行う。そして、欧州遠征で参加する第57回デュッセルドルフ国際ユース大会(ドイツ)での優勝が目標だ。MF田部井涼(前橋育英高→法政大)やMF宮本優太(流通経済大柏高→流通経済大)らを擁した昨年は見事に優勝。左SB角田涼太朗(前橋育英高→筑波大)のように、そこから年代別日本代表に駆け上がった選手もいる。

 この日はU-20日本代表の影山雅永監督やJクラブのスカウト陣も視察。ここでの活躍が将来の可能性を広げるだけに、選手たちはメンバー入りへ向けて初日から意欲的な姿勢でメニューに臨んでいた。

 1本ごとにメンバーやポジションを入れ替えながら実施した15分×3本の紅白戦の1本目では、青森山田の7選手が同じチームで息の合ったプレー。2本目にはMF須藤直輝(昌平高1年)のスルーパスから染野が決めれば、直後に尚志のチームメートであるFW伊藤綾汰(3年)がコンビネーションから右足シュートを叩き込む。

 強度が高く見応えのあった計45分間。3-6-1システムで普段とは違うポジションでのプレーとなる選手が多い中、その中で持ち味を発揮している選手が多かった。3本目にはゴール前で粘ったDF大石悠介(山梨学院高3年)のシュートや染野のターンからのゴールも。激しい攻防戦を演じきって“選考会”初日を終えた。

 指揮を執る朝岡隆蔵監督(市立船橋高)は選手たちに向けて「選考会だから、どうアピールするかは大事なポイント。どれだけ攻守に関われるか。場面に出てこない子がいたので、それはもったいない。もっと自分を表現して欲しい」とメッセージ。残り3日間、選手権のヒーローたちによるメンバー争いを誰が勝ち抜くか、注目だ。

(取材・文 吉田太郎)

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