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前後半の修正点を明かした柴崎「一人一人が持つ時間を短くしながら…」

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後半に向けた修正点を明かした日本代表MF柴崎岳(ヘタフェ)

[1.24 アジア杯準々決勝 日本1-0ベトナム ドバイ]

 なかなか良い形で敵陣にボールを運べなかった前半から一転、後半は徐々にアタッキングエリアに侵入する場面を増やした日本代表。ベトナムの選手たちの足が止まったことも影響したが、中盤のゲームメークを担うMF柴崎岳(ヘタフェ)も意識的にプレーを変化させていたようだ。

 ここまで4試合連続1点差勝利で迎えたアジアカップ準々決勝のベトナム戦。相手の固い5-4-1ブロックに対し、立ち上がりからなかなか攻撃の有効打を繰り出せない展開が続いた。前半20分にはDF吉田麻也のゴールがビデオ・アシスタント・レフェリーに取り消されると、その後はカウンターからピンチも招いた。

「(決勝トーナメント1回戦の)サウジアラビアとは違って、自分たちがボールを握る時間帯が長く、ボールの回し方ではなかなかテンポが上がって来なかった」と振り返った柴崎。後半は「なるべく一人一人が持つ時間を短くしながら、ワンタッチ、ツータッチで相手をずらしながら」プレーすることを意識していたという。

「賢い選手で、言われなくてもポジションを修正できる」と信頼するMF遠藤航と話し合い、食いついてくる相手ボランチの背後のスペースにも狙いを定めると、ときおり前方にも顔を出しながら相手の布陣を圧迫。最後はトップ下にポジションを移し、試合を締め切ることに成功した。

 この一戦を「2点目、3点目を取れれば優位に進められたが、失点ゼロに抑えて、自分たちなりのコンビネーションを出せた場面もあったし、プラスに捉えたい」と総括。苦戦が続く中でも「トロフィーを勝ち取って得られる自信もあると思う」と頂点を見据えると、その一方で「見ている皆さんに魅力的なサッカーをしないといけない」と内容の向上にも意欲を見せた。

(取材・文 竹内達也)

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