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全試合出場もノーゴール、それでも前を向く北川「ポジティブに捉えれば…」

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無得点に終わった日本代表FW北川航也(清水)

[1.24 アジア杯準々決勝 日本1-0ベトナム ドバイ]

 序盤からボールを受けられない時間帯が続き、前線のポジションチェンジも試したが、存在感を示すことができないまま途中交代。アジアカップ準々決勝ベトナム戦の試合後、悔しそうに取材エリアに姿を現した日本代表FW北川航也(清水)は「改善する必要がある」と振り返った。

 ここまで全4試合で起用されてきた北川は準々決勝にも先発出場。右臀部痛で離脱していたエースFW大迫勇也の状態も上がってきた中、森保一監督からの期待に応えたいところだったが、思うようなパフォーマンスは繰り出せず。後半27分、復帰した大迫と入れ替わる形で途中交代となった。

「難しかったですね。相手が背後を消してきていて、最終ラインが低かった。僕とディフェンスラインの間で前を向ければ、自分の持ち味が生きる。相手の弱点を早く見つけられれば良かった」。そう口にする表情は普段以上に浮かない様子だった。

 これで今大会5試合無得点。「そういうポジションに身を置いているので、そういった仕事をできるかの差」と現実を受け止める。「縦パスは入ってきているし、そこは見てくれているという感じがする」と周囲との連携が高まっているだけに、あとは自らがしっかりとボールを収め、正確なシュートを放つのみだ。

 ただ、せっかく日の丸を背負って国際大会に出るからには、気持ちは折れていない。「まだまだだなと感じるし、ポジティブに捉えればこれからまだ上に行くチャンスがあるということ。ネガティブにならずにやっていきたい」。準決勝、決勝と2試合を残す今大会、爪痕を残して帰るつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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