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決勝弾の堂安律をベトナムメディアが称賛「日本における若い才能のトップ」

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決勝PKを決めた堂安律

 日本代表は24日、アジアカップ準々決勝でベトナム代表と対戦し、1-0で勝利した。決勝PKをマークした堂安律に、ベトナムメディアも称賛の言葉を送っている。

 日本は序盤からベトナムの強固な守備を前に、決定機を作りながらも得点を奪えず。逆にピンチを招く機会もあった。それでも後半に堂安がドリブルで突破すると、エリア内で倒されてしまう。主審はプレーを流したが、その後準々決勝から導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によって、該当プレーが見直されることに。

 ビデオ判定の結果、主審は日本にPKを与えた。このPKを堂安自身が右隅にきっちり決めて貴重な先制点を奪った。日本は苦しみながらもこの堂安の1点を守りきり、ベトナムに完封勝利。準決勝へ駒を進めた。

 ベトナムの『VTC NEWS』は、PKを決めた堂安について「武藤嘉紀、原口元気、柴崎岳といった、プレミアリーグ、ブンデスリーガ、ラ・リーガでプレーするスターたちに比べると、経験はないが、彼の顔は明らかな自信を示していた」と、その堂々たる振る舞いを称賛した。

「蹴り込んだ(PK)シュートは決して危険ではなかったが、GKダン・バン・ラムを倒すのに十分なものだった。彼のPKは、ベトナムチームがアジアカップで少しばかり後悔しながら旅を終えるゴールになった」と、ベトナムにとっては手痛い一撃になったことを認めた。

 弱冠20歳にして日の丸を背負うアタッカーは「2018年のW杯には出場しなかったが、現在は日本チームの中で定位置を占めている」とし、「数カ月前にマンチェスター・シティのターゲットに挙がっていた」ことも紹介。さらに「アトレティコ・マドリーとユヴェントスも関心を寄せているという噂もある」と続け、「日本における若い才能のトップ」と評した。

 さらに堂安が身を置く環境も、彼自身の成長を促すものだと、同メディアは語る。

「堂安はヨーロッパでプレーしている日本選手の一人だが、フローニンゲンはオランダにおいてもビッグクラブではない。しかし、それが彼の才能を磨くのに適した環境だ」

 また、かねてからベトナムファンは堂安のことに注目していたと言及。その理由として「彼は2016年のU-19アジア選手権の準決勝でベトナムと対戦している。その時からベトナムファンは『彼の名前からベトナムにルーツを持つ選手なのではないか?』と注目されていた」と説明。

 ベトナムで『Doan』という名前は一般的に多く、同代表にもドゥアン・バン・ハウ(Doan Van Hau)という選手もおり、日本戦でもフル出場を果たしていた。そういったトピックもあり、今回の対戦で20歳の新鋭が再びベトナム国内から注目を浴びる形となった。

 最後に同メディアは「堂安の両親はベトナム系ではなく日本人だ」とし、堂安が「ベトナム出身ではない」ことを改めて伝えている。

 準決勝に勝ち上がった日本は、28日にFIFAランクアジア最高位(29位)のイランと対戦する。

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