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紅白戦で今度は檀崎2発!日本高校選抜選考合宿、朝岡監督は「挑戦」求める

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日本高校選抜選考合宿の紅白戦3本目15分、MF檀崎竜孔(青森山田高→札幌)が右足でこの日2点目となるゴール

 欧州遠征メンバー入りを懸けて「挑戦」する――。25日、日本高校サッカー選抜の選考合宿2日目が静岡県内で行われた。前夜に甲府のキャンプから遅れて合流したFW宮崎純真(山梨学院高3年)もトレーニングに参加。招集された28名が午前中はチームとしての守備のやり方を共有し、午後は25分×3本の紅白戦を行った。

 26日には今回の合宿で初となる対外試合で、大学生と対戦する予定。朝岡隆蔵監督(市立船橋高)は、3日目に臨む選手たちへのメッセージとして「挑戦して欲しい」とコメントした。合宿2日目は周囲に伝わるようなエネルギーを持ってプレーしていた選手が複数いた一方、まだまだ表現しきれていない選手も。選ばれている28名はそれぞれがレベルの高い個であることは間違いなく、朝岡監督も「(2日目も)色々な発見があった」と語るが、グループの中で思うようなプレーができなかったり、一歩引いたようなプレーをしている選手もいる。

 4月の欧州遠征、デュッセルドルフ国際ユース大会に出場する18選手の選考基準は、将来の代表への意欲や向上心を表現でき、その上で守備も攻撃もできて、戦術理解力と実践する力を持つ選手になってくるという。局面局面で印象的なプレーをしている選手は多いだけに、残り2日間の合宿、練習試合で選手がどう表現するか、期待されていた。

 合宿2日目は3バックのシステムから守備時に4バックへ移行する試みにチャレンジ。普段から朝岡監督のサッカーに接している市立船橋高の選手を除くと苦戦している選手が多かったもの確かだ。

 思うように行かなかった部分もある。ただし、初日同様、2日目も見ごたえのある紅白戦。1本目開始直後に右WBバスケス・バイロン(青森山田高3年)のクロスをMF檀崎竜孔(青森山田高3年→札幌)が合わせて先制点を決めると、17分には左を抜け出したFW大崎舜(大津高3年)の落としからMF熊澤和希(流通経済大柏高3年)が逆サイドへパスを通してMF武田英寿(青森山田高2年)がゴールを奪う。

 2本目にはFW染野唯月(尚志高2年)の落としから大崎が唯一のゴールを決め、3本目にはMF水野雄太(大津高3年)の突破から檀崎がGK飯田雅浩(青森山田高3年)のタイミングを外したシュートを決めて、この日2点目を奪った。その檀崎は「守備の戦術理解度をもっと上げていかないといけない。短い期間で合わせていくのは難しいと思う。でも、みんなで細かいところを合わせていけばどんどん良くなっていくと思います」。2日目夜は選手ミーティングで守備確認を行い、3日目午前に攻撃確認をしてから練習試合に臨む予定だ。“選考試合”となる一戦で、それぞれがメンバー入りへの意欲を闘争心や運動量などで表現し、よりできることを示す。

(取材・文 吉田太郎)

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