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CPサッカー、2024年パリパラリンピックでの復帰ならず

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 2024年のパラリンピック競技種目を決める国際パラリンピック委員会(IPC)の理事会が25日、ロンドンで開かれ、東京大会で実施されるブラインドサッカーは選ばれたが、東京大会で落選した脳に障がいを持つ人による7人制サッカーの「CPサッカー」は落選した。

 「CP」とは「Cerebral Palsy(脳性まひ」の略称。パラリンピックは最大23競技開催することができ、CPサッカーは1984年のニューヨーク大会で初めて正式種目から2016年のリオデジャネイロ大会までずっと正式種目だった。2015年1月に、東京大会の種目数を決めるときも、候補の23競技の中に残っていたが、開催種目の数を結果的に22に絞るにあたり、CPサッカーが落選した経緯がある。関係者によると「パラリンピック本番の出場国を決めるための大陸予選は各大陸で開かれていたが、その開催国が少なかった」と他の競技に比べて世界的な普及の不足が落選の原因とされた。そこで競技実施国を増やすために「インターナショナルカップ」やヨーロッパ選手権、全米選手権、アジア大会といった「地域大会」、「世界選手権」に加え、U-19の世界選手権といった若年層の世界大会も開催し、当時の倍以上にあたる70か国で行われる競技に発展させたが、4年後の復活はならなかった。

 日本CPサッカー協会関係者は「障がい者のスポーツの最高峰はパラリンピック。1月にパリパラリンピックで戻ることができれば、選手の競技への気持ちもそうですが、競技環境も変えるチャンスになる」と復帰をメジャー化への転機にしたいと考えていた。4年後の2028年大会での復帰に向け、出直しを図ることになる。


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