beacon

eスポーツの現在地を確認! 日本eスポーツ連合が活動報告、ウイイレなど初採用の19年国体の情報も

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本eスポーツ連合(JeSU)が会見を行った

 日本eスポーツ連合(JeSU)は26日、幕張メッセで記者会見を行った。会見には岡村秀樹会長やアジアeスポーツ連盟(AESF)のケネス・フォック会長が登壇。26、27日に開催される『eSPORTS 国際チャレンジカップ ~日本選抜vsアジア選抜~』について、また2019年の活動について言及した。

 26、27日に幕張メッセで開催される同大会は、『Overwatch』、『鉄拳7』、『ウイニングイレブン2019』、『ストリートファイターV アーケードエディション』の4種目で行われ、日本選抜とタイ、フィリピン、サウジアラビア、香港、韓国、台湾からの選抜選手で対戦していく。すでに『Overwatch』と『鉄拳7』が26日に行われ、ともに日本選抜が勝利。『ウイニングイレブン2019』、『ストリートファイターV』は27日に開催される。

 同大会は日本で開催される初のeスポーツ国際大会となり、JeSUの岡村会長も「日本のeスポーツシーンにとって意義深い」と語る。今回JeSUはAESFにも加盟することになり、「アジア全体の将来などをお互いに語り合える、そういう関係が築かれつつある」とeスポーツにおけるアジアの発展に手応えを口にした。

 AESFは45の国と地域が加盟し、eスポーツ分野ではアジアオリンピック評議会から唯一認可されている団体。18年8月にインドネシア・ジャカルタで行われたアジア大会では、AESF主導のもとで初めてeスポーツ競技が公開種目として採用され、日本は『ウイニングイレブン2018』で金メダルの快挙を成し遂げた。22年に中国・杭州で行われるアジア大会では、正式種目に決定している。

 AESFのフォック会長は「eスポーツに関してアジアは先進的な大陸」と述べ、日本を「ゲーミング産業において、非常に大きなリーダー国のひとつ」と評する。今回の『国際チャレンジカップ』の開催について、「日本、そしてアジアの最高のプロのアスリートをさらに強化し、公平な競争を通じて、相互理解を促進すること」とその目的を語った。

 また、岡村会長はJeSUの活動を報告。昨年2月に設立されたJeSUは128名のプレーヤーや8チームにプロライセンスを発行。また、2つの海外大会に選手を派遣し、前述のアジア大会金メダルを始め、それぞれ好成績を収めてきた。

 19年の活動では、1月21日にJeSUの地方支部を11か所に設立した。日本全域にわたるeスポーツの発展、普及、そして振興を目的に、地域での様々な大会の開催を可能にし、今後はすべての都道府県での設立を目指していくという。

 今年9月には、茨城県で行われる国民体育大会での文化プログラムとしてeスポーツが初採用。『ウイニングイレブン2019』、『グランツーリスモSPORT』、『ぷよぷよeスポーツ』の3タイトルで実施される大会は、文化プログラムとしても初となる47都道府県での予選実施となる。各予選の日程、場所、エントリー方式などは2月1日に発表予定となっている。

 さらに岡村会長はプロ認定選手データベース(ベータ版)の公式サイトでの公開や、8社目のオフィシャルスポンサーとしてわかさ生活が加わったことを発表している。

(取材・文 石川祐介)

TOP