beacon

MFバスケス・バイロンは警戒される中で得意の切り返しも。1日早く高校選抜離れ、いわきFCへ

このエントリーをはてなブックマークに追加

3本目、日本高校選抜候補のMFバスケス・バイロン(青森山田高)が切り返しから突破

[1.26 練習試合 日本高校選抜候補 0-2 東海大]
 
 選手権のライバルたちを翻弄した切り返しで大学生DFも攻略した。日本高校選抜候補のMFバスケス・バイロン(青森山田高3年)はこの日、25分×4本組まれた練習試合の1本目と3本目でプレー。立ち上がりに得意の切り返しでDFのマークを外して見せたバイロンは、3本目にもサイドチェンジから右サイドを連続の切り返しで鮮やかに突破してあわやのシーンを作り出した。

「1対1だったら大学生だろうが、プロだろうが負けちゃいけない。そこは自分の武器なので」という仕掛けを披露して見せた。選手権決勝では、その鋭い切り返しでDF2人を振り切って決勝ゴールをアシスト。その自信は環境が変わっても揺るがない。

 ただし、この日はチーム全体的に同サイドでの攻撃が増えてしまっている中、なかなか良い形でボールを受けることができず。またボールが入っても、東海大DF陣はしっかりと人数をかけて対応し、バイロンの突破を防いでいた。

 バイロンは「研究されていました」とコメント。得点に絡むことができず、納得のいく試合にはならなかった。それでも、高校選抜の攻撃のキーマンになりうるレフティーはプレーで高校選抜を引っ張っていくことを誓う。

「チームのコンセプトを守りながら、その中で自分の良さを出していくことも大事になってくると思うので、そこは責任と自覚を持って、自分がプレーで引っ張っていくくらいの気持ちでやっていきたい」

 選考を突破して高校選抜に入ることができれば、欧州遠征で多くの関係者に見てもらうことができる。海外志向が強く「どんどん名を売りたい」というバイロンは欧州で活躍し、将来へ向けた可能性を広げたい考えだ。

 まずは新天地のいわきFCで成長、活躍することに集中する。バイロンは東海大との練習試合終了後に他の選手よりも1日早く高校選抜候補合宿から離脱。27日はいわきFCの新体制カンファレンスに出席する。

 これからスタートするいわきFCでの生活へ向けて「もっと努力してもっと身体を鍛えれば、もっと上に行けると思っている。しっかり鍛え抜きたい」とバイロン。“日本のフィジカルスタンダードを変える”いわきFCで徹底的に身体を鍛え上げ、選手権の時よりも凄みのあるプレーを実現し、将来を切り開く。

(取材・文 吉田太郎)

●【特設】高校選手権2018
2019日本高校選抜欧州遠征特設ページ

TOP