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目指すは勝利のみ…南野は無得点続くも「気にしていない」

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日本代表MF南野拓実(ザルツブルク)は無得点にも重圧なし

 5試合4得点を挙げた親善試合とは異なり、アジアカップ4試合ではいまだノーゴール。それでも日本代表MF南野拓実(ザルツブルク)は「あまり気にしていない」と心中を語る。むしろ「チームが勝っているし、それが一番大事」と述べ、あくまでもミッションは勝利にあることを強調した。

 森保ジャパンの発足以来、キリンチャレンジ杯5試合で4得点を記録していた背番号9。しかし、今大会は4試合でピッチに立ちながらもゴールから遠ざかっている。決してチャンスが訪れていないというわけではなく、決定機が相手GKに止められることも多い。だが、そこで過度な重圧に襲われているわけではない。

 なぜなら、チームの結果が出ているからだ。すべて1点差という苦しい展開ながらもチームは5連勝。「自分の良さを出して相手の脅威であり続ける存在でいたいし、ゴールに向かう気持ちを持ち続けてプレーしたい」という心情は抱えつつも、「チームのためにプレーして勝利する喜びが一番大きい」と前向きに捉えている。

 そもそも、ゴール以外での貢献度が大きいのは紛れもない事実だ。前線で孤立しつつもトップ下でボールを受け、相手と競り合いながら時間を作るという役割は代替不可能。エースFW大迫勇也が負傷離脱をしていた中、ここまで勝ち上がってくることができたのは南野の働きがあったからだろう。

「アジア杯という舞台で移動があって、短期決戦で良い経験になっているし、充実している」。あくまでもポジティブに大会と向き合う24歳は「サッカーの部分でもっと良くしていこうという部分はあるけど、結果としてここまで来れているということには、結果が全てなので自信を持っている」と力強い。

 準決勝の相手イランは優勝候補の筆頭と目されており、ロシアW杯からの世代交代もないため完成度でも一つ上の相手。「攻守ともに整っているチームで、アジアの中では強敵という印象」と警戒は隠さない。ただ、試合にいたる準備は「いつもどおり」。これまでと同じく、結果だけを求めて挑んでいくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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