選手権得点王FW染野は狡猾さや守備磨き、強敵相手にも“あの試合”のようなプレー、ゴールを

練習試合2本目、高校選抜候補FW
[1.26 練習試合 日本高校選抜候補 0-2 東海大]
選手権準決勝の青森山田高戦で衝撃的な3ゴール。特に切り返しでDF2人とGKを外して放った2点目については、本人も「自分の中で切り返してシュート打つというイメージがあったので、それが上手くできたのかなと思います」と認めるイメージ通りのゴールだったという。選手権得点王、注目選手の一人として高校選抜候補合宿に参加しているFW染野唯月(尚志高2年)は、あの試合以上のパフォーマンスを出せる選手、攻撃も守備もできる選手になるための積み重ねの最中だ。
紅白戦で2ゴールを決めてスタートした高校選抜選考合宿。練習試合で東海大と対戦したこの日、染野は計50分間プレーした。シュートはクリアした相手と入れ替わるように抜け出してから放った左足シュートの1本だけ。それも枠に収めることができなかった。
1本のチャンスで決めるFWにならないといけない。またパスの出し手との呼吸を合わせる作業も必要だ。この日は自分の中でタイミング良く抜け出したと思っても、なかなか期待するようなボールが出てこなかった。
青森山田戦の3得点目は、いつもならば止まってしまっていただろうシーン。そこでスペースを見つけてスプリントしたことがゴールに繋がった。動き出しを繰り返すことへの意識は、高まっている。
それだけに、選抜、代表チームでパスの出し手との連係を高めること。そして染野はより“狡猾なストライカー”にならなければならないと感じている。「自分にちょっと欠けている部分は、ずる賢さというところがある。海外の選手はそういうところが上手いと思う」。2月のU-18日本代表に続き、4月の日本高校選抜の欧州遠征メンバーにも入って海外の選手からその部分を学びたいという考えだ。
今回の合宿中、高校選抜の朝岡隆蔵監督(市立船橋高)からの指摘で気づいたことは守備の部分の課題だった。尚志とは異なる守備戦術の中でプレスバックする意識やプレッシングのスピードが不足。まずは守備意識、迫力の部分も変えてプレーすることを心がけている。「守備も、攻撃もという選手になっていかないと今後やっていけない」。対戦相手のレベルも上がっていく中でできることを増やしていかなければならない。
それは攻撃面でも同じ。「自分が今後やる相手というのは本当にレベルが高くなってきて、自分よりも格上の選手が多くなってくる。そこで自分の良さを出しつつ、余裕を持って周りを見ながら、味方を使いながらゴールに向かっていくことができればと思います」。あの青森山田戦を自身のベストゲームで終わらせるつもりはない。選手権の結果や評価に満足することもない。より高いレベルの相手にもゴールを奪い、勝利に貢献できるように、貪欲に学び、成長を続ける。
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018
2019日本高校選抜欧州遠征特設ページ
選手権準決勝の青森山田高戦で衝撃的な3ゴール。特に切り返しでDF2人とGKを外して放った2点目については、本人も「自分の中で切り返してシュート打つというイメージがあったので、それが上手くできたのかなと思います」と認めるイメージ通りのゴールだったという。選手権得点王、注目選手の一人として高校選抜候補合宿に参加しているFW染野唯月(尚志高2年)は、あの試合以上のパフォーマンスを出せる選手、攻撃も守備もできる選手になるための積み重ねの最中だ。
紅白戦で2ゴールを決めてスタートした高校選抜選考合宿。練習試合で東海大と対戦したこの日、染野は計50分間プレーした。シュートはクリアした相手と入れ替わるように抜け出してから放った左足シュートの1本だけ。それも枠に収めることができなかった。
1本のチャンスで決めるFWにならないといけない。またパスの出し手との呼吸を合わせる作業も必要だ。この日は自分の中でタイミング良く抜け出したと思っても、なかなか期待するようなボールが出てこなかった。
青森山田戦の3得点目は、いつもならば止まってしまっていただろうシーン。そこでスペースを見つけてスプリントしたことがゴールに繋がった。動き出しを繰り返すことへの意識は、高まっている。
それだけに、選抜、代表チームでパスの出し手との連係を高めること。そして染野はより“狡猾なストライカー”にならなければならないと感じている。「自分にちょっと欠けている部分は、ずる賢さというところがある。海外の選手はそういうところが上手いと思う」。2月のU-18日本代表に続き、4月の日本高校選抜の欧州遠征メンバーにも入って海外の選手からその部分を学びたいという考えだ。
今回の合宿中、高校選抜の朝岡隆蔵監督(市立船橋高)からの指摘で気づいたことは守備の部分の課題だった。尚志とは異なる守備戦術の中でプレスバックする意識やプレッシングのスピードが不足。まずは守備意識、迫力の部分も変えてプレーすることを心がけている。「守備も、攻撃もという選手になっていかないと今後やっていけない」。対戦相手のレベルも上がっていく中でできることを増やしていかなければならない。
それは攻撃面でも同じ。「自分が今後やる相手というのは本当にレベルが高くなってきて、自分よりも格上の選手が多くなってくる。そこで自分の良さを出しつつ、余裕を持って周りを見ながら、味方を使いながらゴールに向かっていくことができればと思います」。あの青森山田戦を自身のベストゲームで終わらせるつもりはない。選手権の結果や評価に満足することもない。より高いレベルの相手にもゴールを奪い、勝利に貢献できるように、貪欲に学び、成長を続ける。
(取材・文 吉田太郎)
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