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青森山田の新主将、注目選手としても重圧のかかる一年。MF武田は「仲間を信じてやっていきたい」

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青森山田高の新主将MF武田英寿は個人、チームとしての目標達成に挑戦する

[1.27 練習試合 日本高校選抜候補 6-1 山梨学院大]
 
 今月14日の選手権優勝からまだ2週間。だが、青森山田高のMF武田英寿( 2年)はその間に新チームのスタートや優勝パレード・優勝セレモニー、そして4日間の日本高校選抜選考合宿にも参加した。2月2日からはU-18日本代表のスペイン遠征も控えており、休む間もなく新たな目標へ走り出している。

 日本高校選抜には、2年生から中心選手になるというモチベーションを持って参加している。選手権ではスタンドで観戦したコーチから「オマエ怖さないぞ。いつもどおりにゴール目指してやれ」という指摘を受けて発奮。準決勝、決勝では狭い局面でもボールを繋ぎ、チャンスメークする上手さに加えてゴールを狙う怖さもあった。再確認した自分の良さを高校選抜選考合宿でも発揮。この日も2シャドーの一角として先発し、周囲を活かす上手さやゴールへ向かう動きを見せていた。

 青森山田中では2年時、そして主将を務めた3年時にも全国中学校大会で優勝。17年国体では、青森県選抜にとって初となるベスト4進出に大きく貢献したが、これまで年代別日本代表には縁がなかった。

 だが、今冬に評価を上げて高校選抜候補、そしてU-18代表入り。高校選抜、そしてU-18代表では自分の力が通用するのか海外で試し、得点、アシストという結果を残していくという目標がある。

 青森山田の主将として戦う新シーズンの目標は選手権連覇、そして3冠だ。「キャプテンとしてやらないといけない。チームの主軸として声とかで引っ張るのもそうですけれども、得点の部分でチームに貢献できればいい」と力を込める。

 選手権をレギュラーとして経験した下級生は武田だけ。周囲からの新チームに対する評価は厳しいが、その中で“選手権優勝の翌年”という難しい一年を過ごさなければならない。「2年生でメンバーに入っているのも少なかったので難しいと言われているんですけれども、能力が低いと分かっている分、チームを一つにする強みもあると思う。仲間を信じてやっていきたい」。仲間の力も借りながら、リーダーとしてチームを引っ張ること。雪中トレーニングの期間から意識高く体力とメンタル面を鍛え上げて選手権連覇、3冠に挑戦する。


 個人としてもプロに駆け上がるための一年。現在の課題について「個人での打開のところ。その場でターンとか、サイドチェンジはできるんですけれどもスピードがない分、突破の部分だったり、1対1で仕掛けるのがなかなかない。それがないと得点も獲れないと思うので、改善したい」というレフティーは、個とチームを成長させて「凄く注目される」一年にそれぞれの目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)

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