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乱闘騒ぎも「初めてキャプテンらしいことをした」と麻也、ザックとの決勝希望

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MF柴崎岳の顔面をはたくFWサルダル・アズムン

[1.28 アジア杯準決勝 日本3-0イラン アルアイン]

 イランのラフプレーにも冷静さを失わず、最後まで集中を切らさなかった。MF原口元気のダメ押しゴールで日本代表が3-0と突き放すと、イランのキックオフ直後にFWサルダル・アズムンがFW大迫勇也と交錯。センターサークル内で大迫が倒れたまま試合は流れ、日本のPA外でプレーが止まると、両チームの選手が入り混じっての小競り合いに発展した。

 乱闘騒ぎの中でアズムンがMF柴崎岳の顔面を平手打ち。これを間近で見ていたMF南野拓実が詰め寄ろうとしたところでDF吉田麻也が間に入り、チームメイトをアズムンから引き離した。吉田自身、「彼のやったことは退場に値する」と怒りをあらわにして抗議したが、「うちの選手がレッドカードをもらって決勝に出られないのが一番損する。それだけは阻止したかった」と、懸命に事態を収束させた。

「初めてキャプテンらしいことをした」と笑った吉田はDFリーダーとしても3試合連続の完封勝利に貢献。「2点目、3点目を取れて試合を終わることができた。今までの1-0の試合よりも楽に試合を終わらせることができた」と、今大会初となる2点差以上での勝利を素直に喜んだ。

 決勝ではUAEまたはカタールと対戦する。準決勝もう1試合は明日29日に行われるが、対戦相手の希望を聞かれた吉田は「どっちでもいい」と苦笑いしながらも、「UAEはホームなので、より難しくなる。どっちが来ても中東らしい中東のチーム」と指摘。そのうえで元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ監督が指揮するUAEと決勝で激突する可能性があることに「ザックさんに会いたいので、決勝で再会できたら素晴らしい」との本音も漏れた。

(取材・文 西山紘平)

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