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20歳冨安に称賛の嵐「スーパープレーの連続」「規格外」「プレーが良すぎて」

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規格外のパフォーマンスを見せたDF冨安健洋

[1.28 アジア杯準決勝 日本3-0イラン アルアイン]

 20歳のセンターバックに対する称賛が止まらなかった。イランのFWサルダル・アズムン(ルビン・カザン)を目がけたロングボールをことごとく跳ね返し、鬼神のごとく最終ラインの壁となった日本代表DF冨安健洋(シントトロイデン)。DF長友佑都は「冨安は素晴らしかった。20歳で、あの20番(アズムン)を相手に。スーパープレーの連続だった」と絶賛した。

「規格外ですよね。緊張感の中であの落ち着き。もう親心ですけど、これからビッグクラブに行って成長してほしいなと思います」。32歳のサイドバックはちょうどひと回り年下のセンターバックを褒めちぎった。

 長友だけではない。ゴールを守るGK権田修一は冨安の今大会の成長ぶりをどう思うか聞かれ、「プレーが良すぎて、成長しているのか、元からできるのか分からない」と苦笑い。「こんなに信頼していいのかというぐらい素晴らしいプレーをしてくれている」。そう感嘆の声を挙げ、「間違いなく頼もしい選手が2枚前にいる。若い選手というより頼もしいセンターバックだなと」と最大級の賛辞を送った。

 冨安とセンターバックを組むDF吉田麻也は「難しいボールの処理がうまいし、そつなくプレーできる。センターバックとして経験を重ねないとできないようなことが20歳でできているのがすごい」と、その落ち着きぶりを称える。それでもあえて慎重に、言葉を選ぶように話したのは、同じセンターバックとして自分自身、酸いも甘いも嚙み分ける経験をしてきたからか。

「彼だけでなく、(三浦)弦太とか植田(直通)もそうだけど、(彼らにとって自分が)越えなくてはならないハードルを高く設定できるように、残り短いキャリアで頑張りたい」。冗談とも本気ともつかない表情を見せた30歳のキャプテンは、自身を脅かすほどの若手の台頭に刺激さえも受けている様子だった。

(取材・文 西山紘平)

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