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セルフジャッジで足を止め…イラン監督「失点の仕方で精神的に…」

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イランのカルロス・ケイロス監督

[1.28 アジア杯準決勝 日本3-0イラン アルアイン]

 一瞬の隙が失点につながった。イラン代表のカルロス・ケイロス監督は「一つの繊細なミスで失点し、その失点の仕方で精神的に落ちてしまった」と、1失点目の場面を悔やんだ。

 0-0で迎えた後半11分、スルーパスに走り込んだMF南野拓実がDFホセイン・カナーニと交錯し、PA手前で転倒する。主審はプレーを流していたが、イランの選手たちはプレーを止め、手を上げてノーファウルをアピール。その間に起き上がった南野がルーズボールに追いつき、折り返しをFW大迫勇也がヘディングで押し込んだ。

「ファウルがあったと思い、レフェリーが試合を止めると思った我々の選手たちは動きを止めてしまった。しかし、動き続けていたチームが一つあって、それが日本だった」。まさかのセルフジャッジ。実に5人もの選手が同じように足を止めて主審にアピールする中、南野と大迫は虎視眈々とゴールを狙っていた。

 11年から長期政権を築いてきたケイロス監督だが、今大会を最後に退任し、コロンビア代表の監督に就任することが決定的と見られている。「イランの選手たちには感謝している。長い間、私とともに困難なことも乗り越えて来てくれた。彼らのことが私の心から消えることはない」と感謝の言葉を述べた。

(取材・文 西山紘平)

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