beacon

決勝でも出番狙う室屋、意外に武闘派な一面も「地域柄もあるのかも」

このエントリーをはてなブックマークに追加

武闘派な一面を見せた日本代表DF室屋成(FC東京)

「ああいうピッチに立って、こういう相手とこういう雰囲気の中で、大事なものがかかった試合でピッチに立ちたいという思いを試合に出た時に感じた」。準決勝イラン戦(○3-0)でのスクランブル出場を経て、日本代表DF室屋成(FC東京)は出場意欲をさらに高めているようだ。

 28日に行われた準決勝のイラン戦、右サイドバックの主力を担っていたDF酒井宏樹が古傷の足首に違和感を訴え、後半27分に途中交代。代役を務めた室屋が落ち着いて試合を締め、無失点勝利に貢献した。酒井の症状は重くないとのことだが、大事を取れば室屋が再びチャンスを掴む可能性もある。

 一夜明けた29日、前日のベンチ入り組は10人で練習を実施。あらためて取材に応じた背番号3は「ベンチでもみんな『こういう試合で出たいね』って言っていたし、楽しそうだと思っていた」と出場時の心情を明かし、「ゼロで終われたことがすべて」と強敵を抑えた手応えを語った。

 イラン戦の終盤に起きた乱闘に話が及ぶと「ああいうのは好きなので僕も行きました」と意外な素顔も披露。「(長友)佑都さんも仲間を助けるために言いに行っていたし、ああいうのは譲っちゃいけない部分だと思う」とキッパリ述べ、「俺と(南野)拓実は地域柄もあるのかもしれない」と泉南育ちのプライドをのぞかせた。

 決勝戦に向けては「宏樹くんの状態がすべて」と仲間の状態を気づかいつつ、「試合に出るとなれば個人的に準備はできている」とアピール。出番があれば3試合無失点の守備陣に急きょ入る形となるが、「チームとして戦い方は統一しているし、昨日もうまくラインを統率することができた。コミュニケーションは取れている」と変わらぬ自信を持って臨むつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

●アジアカップ2019特設ページ

TOP