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攻撃指標は軒並みチーム首位…決勝にも強気な堂安「重圧は大好き」

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アジア杯決勝をMF堂安律(フローニンゲン)

「重圧は大好きなタイプなので」——。アジアの頂点をかけた決勝戦を2日後に控え、日本代表MF堂安律(フローニンゲン)のモチベーションは最高潮に達している。ここまで5試合2得点。チャンスメークにおける指標でもチームトップの数値を叩き出す20歳が王座奪還に闘志を燃やす。

 データサイト『オプタ』によると、アジアカップ今大会の堂安は6つの数値でチーム1位。それもシュート数、枠内シュート数、ドリブル数、ドリブル成功数、ラストパス数、敵陣エリア内タッチ数と、どれも攻撃の活性化に欠かせない指標だ。

 さらに、ここまで5試合で記録してきた2ゴールはいずれもチームに勝利をもたらす決勝点。そうした結果をみるだけで、わずか4か月前に初めて日本代表に選ばれた若きレフティが決勝進出の立役者となっていることを疑いようがない。

 しかし、なお目的を達成したわけではない。準決勝イラン戦(◯3-0)後には「特別な意味はない。優勝するから意味がある」とあっさり語った堂安。目標はあくまでもチャンピオンのみ、「劇的な試合が多かったので思い入れが強い」という2011年大会以来の栄冠をもたらすことだけを考えているようだ。

「タイトルがかかった試合は燃えると思うし、平常心でやれるかどうかも大事。ただ、僕は(気持ちを)上げていくことも大事だと思っているので、どんどん自分を奮い立たせてやっていきたい」。淡々とした口調こそ崩さずとも、決戦を前にした高揚感は言葉の端々から溢れ出る。

 それは、これまで積み上げてきた自信の表れでもある。「信念を曲げないことが自分の良さだと思っているので、自分の信念を貫いて臨んでいきたい」。最高の舞台の重圧を前にしても「プレッシャーがかかればかかるほど楽しみ」まで言ってのける20歳。その真価は、2日後の決戦で明らかになる。

(取材・文 竹内達也)

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