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エース大迫が決勝前夜の決意表明「内容どうこうより勝ちたい」

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練習後に現地の子供たちと記念撮影するFW大迫勇也

 日本代表は31日、UAEのアブダビ市内で練習を行い、2月1日のアジアカップ決勝・カタール戦に向けて最終調整した。準決勝のイラン戦(○3-0)で左太腿裏を痛めて途中交代したMF遠藤航はこの日も宿舎で静養。21人で最後の練習を行った。

 エースの決意表明だ。FW大迫勇也(ブレーメン)はテレビ局のインタビューに答え、「決勝に臨めるのは幸せなこと。まずは勝つことを考えて、自分を犠牲にしてでもやらないといけない」と意気込みを語った。

 グループリーグ初戦のトルクメニスタン戦(○3-2)で2ゴールを決めた大迫だが、この試合で右臀部痛を再発させ、その後の3試合を欠場した。それでもチームは2連勝でグループリーグ突破を決め、最終戦のウズベキスタン戦(○2-1)は先発10人を入れ替えながら2-1で逆転勝ちし、首位通過を決めた。

 ウズベキスタン戦で貴重な同点ゴールを決めたのは大迫に代わって前線に入っていたFW武藤嘉紀だった。決勝トーナメント1回戦・サウジアラビア戦(○1-0)ではDF冨安健洋が決勝点を決めるなど、チームは総力戦で勝ち上がってきた。

「アジアカップ前から簡単な試合はないと思っていた。チーム全体で7試合を考えて、監督もメンバーを試しながら、個々がモチベーション高くプレーできたことは素晴らしかったと思うし、素晴らしいことにするためにも明日勝って終えたい」

 大迫が途中出場して4試合ぶりに復帰した準々決勝のベトナム戦(○1-0)までチームはすべて1点差勝利という僅差の戦いに競り勝ってきた。そして、エースが5試合ぶりにスタメン復帰したイラン戦で優勝候補相手に3-0の完勝。大迫は再び2ゴールをマークし、貫禄を見せつけた。

 決勝で対戦するカタールについては「僕個人はイメージがあまりない。対戦したことがないので」としながらも、「身体能力は高いし、決勝に来るチームなので、能力的には申し分ないと思う」とリスペクトする。「内容どうこうより、勝つことだけを考えてやるだけなので勝ちたい」。2大会ぶり5回目のアジア制覇へ、みたびエースが自らのゴールで日本を勝利に導く。

(取材・文 西山紘平)

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