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“日本の壁”へと成長遂げた20歳…冨安「優勝して終わりたかった」

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日本代表DF冨安健洋

[2.1 アジア杯決勝 日本1-3カタール アブダビ]

 チーム最年少ながらも全試合でピッチに立った。しかし、アジアの頂点まであと一歩届かずに日本代表DF冨安健洋は「まだまだ力が足りなかった」と悔しさを滲ませた。

 前半12分に早々と先制点を献上すると、同27分にはリードを2点差に広げられてしまう。「前半でしっかりゼロに抑えられないと難しいゲームになる」と振り返ったように、守備に重心を置くカタール守備に苦しめられて、なかなか攻撃の形を作れず。しかし、後半に入って日本が押し込む時間帯が続くと、同24分にMF南野拓実の得点で1点差に詰め寄り、「負けていたし、リスクを冒してでも行くしかない状況だった」と冨安も幾度となく最終ラインから前線まで飛び出して攻撃に厚みを加えたが、同38分にPKでダメ押しゴールを奪われて1-3で敗れた。

「技術うんぬんよりも勝ちたいという思いがあった。でも、結果として出なかったので甘かったのかなと思う」

 20歳ながらも主軸として大会を戦い抜いた。グループリーグ突破が決まっていたウズベキスタン戦こそベンチスタートになったものの、その他の試合では全試合に先発出場。決勝トーナメント1回戦サウジアラビア戦では代表初ゴールとなる決勝点を奪い、準決勝イラン戦では要注意人物のFWサルダル・アズムンをシャットアウトするなど、攻守に奮闘した。

 約1か月間続いた大会は「本当に充実していたし、自分の成長につながる大会だった」と振り返り、「最後は優勝して終わりたかった」と唇を噛みながらも、「サッカーをやっている中でずっと勝ち続けることはできない。この悔しさをバネに、今日の敗戦を忘れずにやらないといけない」とさらなる進化を誓った。

●アジアカップ2019特設ページ

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