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冨安健洋、今夏の移籍に現実味? シントトロイデンSD「欧州各国から強い関心が示されている」

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シントトロイデンDF冨安健洋

 シントトロイデンに所属する日本代表DF冨安健洋は今夏、クラブに大金をもたらすことになるかもしれない。トム・ファン・デン・アベーレSD(スポーツディレクター)が同選手が今夏に移籍する可能性を示唆した。

 2017年秋に日本企業DMM社が経営権を取得したシントトロイデンは現在ジュピラーリーグで5位と躍進。その中、今シーズンに入ってから中心選手の1人として活躍する20歳の冨安が注目を浴び、既にブレーメンからの獲得オファーが届いていたことやラツィオやウディネーゼからの興味が報じられている。

 ドイツ『transfermarkt.de』のインタビューに応じたファン・デン・アベーレSD。ブレーメンからのオファーの事実について問われると、次のように語った。

「この件に関しては否定することも肯定することもない。トミ(冨安)はこれまで素晴らしいプレーを見せてくれているし、この世界のトップリーグでやっていけるだけの大きな才能を持っている。正しいステップを選ぶべきだね。特に、ステップを飛ばさないことに気をつければければね。正しい選択をするかは彼次第となるが、彼は賢い男なので、正しい道を選ぶことを信じている。だが、もちろん彼は妥当な金額でしか出て行けない」

 ブレーメンが冨安に対して提示したと言われる移籍金は600万ユーロ(約7億5000万円)。移籍が成立していれば、シントトロイデンはクラブ史上最高額を手にしていたと見られるが、同SDはこの同選手の価値についてこのように語った。

「彼に対してヨーロッパ各国から強い関心が示されている。ドイツやイタリア以外にも、スペインやイングランド、オランダやフランスでも彼の名前が知られるようになっている。日本代表チームでもレギュラーに数えられ、アジアカップでも常にプレーした。それによって価格が上昇する。我々の幹部のタカユキ・タテイシ(立石敬之CEO)、ユウスケ・ムラナカ(村中悠介COO)はシーズンが終わるころに難しい決断を下さなければいけなくなるだろう」

 各リーグの選手の市場価値を推定する移籍専門サイト『transfermarkt.de』では、冨安の市場価値は昨年12月の更新時に35万ユーロから600万ユーロへと急騰。「もちろん、強化部長としては彼を可能な限り長くシントトロイデンに残したいがね」とも話しているファン・デン・アベーレSDだが、同選手がそれを超える移籍金を残しながら今シーズン終了後にクラブを去ることも考えられるようだ。

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