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新戦力が続々登場! 中村の1発守り切った鹿島、水戸との“いばらきフェス”5連勝

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両チーム唯一のゴールを決めた鹿島MF中村充孝(写真右)

[2.9 いばらきサッカーフェスティバル 鹿島1-0水戸 カシマ]

 毎年恒例のプレシーズンマッチ『いばらきサッカーフェスティバル』が9日、県立カシマサッカースタジアムで行われ、鹿島アントラーズ水戸ホーリーホックが対戦した。昨季は11試合1得点にとどまっていたMF中村充孝が両チーム唯一のゴールを挙げ、鹿島が1-0で勝利。2015年の第11回大会からの連勝記録を5に伸ばした。

 鹿島は4-4-1-1の布陣。GK曽ヶ端準がゴールを守り、最終ラインは右からDF安西幸輝、DFチョン・スンヒョン、DF町田浩樹、DF山本脩斗が並んだ。ダブルボランチはMF名古新太郎(←順天堂大)、MFレオ・シルバが組み、右ハーフにMF遠藤康、左ハーフに中村。トップ下はFW土居聖真が務め、1トップにFWセルジーニョが入った。

 水戸も同じく4-4-1-1。最後尾はGK松井謙弥が担い、4バックは右からDF岸田翔平(←大分)、DF伊藤槙人、DFンドカ・ボニフェイス、DF志知孝明(←松本)。MF前寛之、MF平野佑一が中盤中央を固め、サイドハーフは右がMF茂木駿佑で左がMF木村祐志。やや下がり目のトップ下にMF黒川淳史が入り、1トップには新加入のFW村田航一(←明治大)が入った。

 立ち上がりは水戸が主導権を握った。前半2分、右サイドを駆け上がった岸田のクロスに黒川が反応し、ヘディングシュートは惜しくも枠外。黒川は同7分にもボール奪取からチャンスを生み、最後は自身の右足シュートで曽ヶ端を強襲した。その後は村田が正確なポストプレーも見せ、相手陣内でプレーする時間帯が続くと、同19分にはセットプレーからまたしても黒川が惜しいシュートを放った。

 しかし、先にスコアを動かしたのは鹿島だった。前半24分、水戸の中盤が対人でのボール処理を誤り、中盤に下りてきていた土居がインターセプト。そこから右サイドに展開し、安西のクロスが中央に配給されると、こぼれ球を土居がつなぎ、最後は巧みなトラップで相手DFをかわした中村がPA内から左足で流し込んだ。

 その後は互いに攻め手がなく、拮抗した展開が続いた。鹿島は相手の連動性高いプレスを中盤のレオ・シルバと名古がなかなか打開できず、前線へのシンプルなロングボールはンドカ・ボニフェイスと伊藤に跳ね返される。対する水戸はサイドを起点に攻撃を試みたが、細かい局面での精度を欠き、前半はボールを保持しながらも得点を奪えないまま終えた。

 後半は始まっても決定機がなかなかつくれない両チーム。すると後半17分、先に鹿島の大岩剛監督が動いた。曽ヶ端に代えてトップ昇格2年目のGK沖悠哉、名古に代えてMF永木亮太、中村に代えてMFレアンドロの3選手をピッチに送り出し、いずれもそのまま交代選手と同じポジションに入った。

 対する水戸の長谷部茂利監督は後半22分、茂木に代わってFW浅野拓磨(ハノーファー)の弟である新加入MF浅野雄也(←大阪体育大)、同23分には平野を下げてMF白井永地を投入。白井がボランチ、浅野は右サイドハーフに入った。鹿島は同26分、町田に代えて流通経済大柏高から加入した高卒ルーキーDF関川郁万を起用した。

 水戸は後半30分、左サイドでもたついたチョン・スンヒョンから黒川がボールを奪うも、長くなったドリブルは再びチョン・スンヒョンに守られた。同32分には木村に代わってMF森勇人(←G大阪)、志知に代わってDF外山凌(←秋田/期限付き移籍から復帰)が入り、新戦力が次々にお披露目。鹿島は同35分、山本に代わって新主将のDF内田篤人が入った。

 なかなか両チームともにチャンスをつくれない中、水戸は後半38分、村田を下げてFW齋藤恵太を投入。鹿島は同44分、遠藤に代わって町田から復帰したMF平戸太貴を入れた。鹿島は終盤にGKと最終ラインとの連携ミスも見られたが、チョン・スンヒョンや内田が冷静な対応を見せてシャットアウト。気温1〜2度の冬空の下に4608人が集まった中での一戦は、しぶとく守り抜いた鹿島に軍配が上がった。

(取材・文 竹内達也)
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