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「もっと松本色に染まる」…MF町田也真人、初の移籍で生き残るために

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[2.9 PSM 大宮2-0松本 NACK]

 プロ入り後、7年間を過ごした場所を離れた。初の移籍を果たし、初のJ1の舞台に臨む松本山雅FCのMF町田也真人は、大宮とのプレシーズンマッチ後、「もっと自分を表現しないと生き残っていけない」と厳しい表情を見せた。

 12年に専修大から千葉に加入すると、16年には自身初となる2ケタ得点を記録。翌17年からは背番号10を背負い、攻撃の核としてプレーしていた。しかし、今季から「覚悟は相当なもの。山雅もそうだし、自分もJ1に定着するため、ここにすべてを賭けて来た」と7年間在籍した千葉から松本への完全移籍を果たした。

 大宮戦では3-4-2-1の左シャドーの位置に入り、1トップのFWレアンドロ・ペレイラと右シャドーのFW前田大然とトライアングルを形成。前半25分には最終ライン裏に抜け出す前田へとスルーパスを通し、後半12分にはミドルシュートを放つなどゴールに迫ったが、同16分までプレーした自身の出来には納得いかなかった。

「自分はコンビネーションを大事にしないと生きていけない。もっとゴールの近くで相手が怖がるプレーをしなければいけなかったし、個人的にもっとやらないと厳しいと思う」

 チームが新しくなったことで連係面は発展途上。そして、初の移籍の難しさも感じているようだ。「今までとはやり方が全然違うけど、自分がもっとそこに入っていかないといけない。監督が代わってもいろいろ変わるけど、移籍となると自分を1から見せていかないといけないと感じている」。千葉ではシーズン途中に指揮官が変わることもあったが、継続されるものもある。しかし、チームを変えることで改めてスタートラインに立ち、自らをアピールしていかなければならない。

 だが、覚悟を持って決断した移籍。その視線は前だけを見つめる。「ようやく辿り着いた」J1の舞台で躍動するためにも、「もっと松本色に染まらないといけないと思っているし、もっと自分を表現しないといけない」と反町康治監督、そしてチームから求められるプレーの中で自らを表現して、まずはポジションを奪い取る。

(取材・文 折戸岳彦)
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