[2.16 富士ゼロックススーパー杯 川崎F1-0浦和 埼玉]

　徐々にエンジンがかかったように積極的な攻撃参加を見せた。今季、ビラ・ノバFC(ブラジル)から完全移籍で川崎フロンターレに加入したDFマギーニョは右サイドバックで先発。立ち上がりはオーバーラップも自重気味だったが、時間が経つにつれてスピードを生かした突破を見せるなど持ち味を発揮した。

「僕のほうがチームのスタイルに合わせないといけない。(川崎Fは)2連覇を達成したチーム。僕がチームのコンセプトに合わせるのは当然」。2年連続でJリーグベストイレブンを受賞したDFエウシーニョが今オフに清水へ完全移籍。その後釜となる右サイドバックは謙虚な姿勢を示す。

「どんな試合でも監督が要求するプレーができるように、1日1日の練習に励みたい」。27歳の新戦力にとっては上々のデビュー戦。「このチームが成熟していく過程での勝利。これを勢いにつなげて、いい開幕にできるようにしたい」と充実した表情を見せた。

　前に位置するFW小林悠が中央に絞りながら、その背後を追い越していくマギーニョのオーバーラップはチームの武器になる。「相手が5バックで守備を固めてきて、えぐるようなプレーの回数は多くなかったけど、相手が後ろを固めようと、えぐっていくプレーができるように連携を上げていきたい」と意欲的に話した。

(取材・文　西山紘平)

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