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川崎Fの新オプション…攻守にフィットしたレアンドロ・ダミアン「素晴らしい選手が沢山いる」

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決勝点を挙げた川崎F新戦力のFWレアンドロ・ダミアン

[2.16 富士ゼロックススーパー杯 川崎F1-0浦和 埼玉]
 
 川崎フロンターレへの順応ぶりを早くも示した。新加入のFWレアンドロ・ダミアンは「フロンターレとしてもカップ戦で初めてタイトルを獲れたことをうれしく思う。もっともっとこのチームにタイトルをもたらしたい」と新シーズンを見据えた。

 スコアレスで迎えた後半7分、MF家長昭博からのクロスに反応したL・ダミアンは「憲剛にアシストをするつもりでボールを戻した」と頭で落とすと、ゴール前に詰めていたMF中村憲剛のトラップは大きくなったが、こぼれ球を豪快な左足ボレー。「たまたま自分のところに転がってきて、うまく決めることができた」。そう納得した一撃が決勝ゴールとなった。

 来日から約1か月。連携は発展途上とはいえ、元ブラジル代表FWは足元の技術も高く、J開幕を前にチームへの順応ぶりを見せた。「素晴らしい選手が沢山いる。フィットできていると思う」と自らも手応えを感じている。

「フィットするには、チームに対して何が必要かというより、自分が何をするべきかだと考えている。川崎は2年連続の王者で、素晴らしいチーム。チームメイトからの要求をうまく消化してチームにフィットできるようにしてきた」(L・ダミアン)

 188cmの長身FWは攻撃の新たなオプションとなり、チームメイトがクロスを選択してL・ダミアンを生かそうとする形が見られた。中村もその意図を明かす。

「制空権をとれる選手がいるんだからそこを使おうと。去年は意固地につないでカウンターで失点することが結構あったので。どこを使うかを意識した結果、点を取れた。強いところを使うのは定石。高さと強さは大事だなと思った」(中村)

 攻撃面はもちろん、前線からの守備も効果的だった。チェイシング、プレスバックを怠らず、守備面でもフロンターレのスタイルを表現。「ブラジルでもチームの勝利が一番大切だった。一試合一試合で自分たちを表現して、優勝争いに絡んでいけたら」。これを皮切りにゴール量産も期待されるが、2012年ロンドン五輪得点王はフォアザチームを強調。「得点王は意識していない。自分にとって重要なのはチームのタイトル」と言い切った。

(取材・文 佐藤亜希子)

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