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千葉セットプレー2発も柏が追いつく…サドンデスPK戦のちばぎんカップは千葉が3年ぶり勝利!

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ちばぎんカップを制したジェフユナイテッド千葉

[2.17 ちばぎんカップ 柏2-2(PK5-6)千葉 三協F柏]

 第24回ちばぎんカップは17日、三協フロンテア柏スタジアムで行われ、柏レイソルジェフユナイテッド千葉が対戦した。柏の降格で実現した9年ぶりのJ2対決。前後半90分間を2-2で終え、規定により行われたPK戦で千葉が6-5で勝利し、同大会3年ぶりの白星をおさめた。

 柏は昨季のJ1リーグで17位に終わり、9年ぶりにJ2を戦う。2011年にJ1制覇へ導いたネルシーニョ監督が5年ぶりに復帰。DF染谷悠太(←京都)、、MFガブリエル(←フラメンゴ/期限付き移籍)、MFヒシャルジソン(←セアラー)の新加入3選手を先発起用し、福岡から復帰のDF古賀太陽も入った。

 千葉は昨季J2で過去最低の14位。フアン・エスナイデル監督の就任3年目に臨む。新加入選手の先発はMF堀米勇輝(←甲府)とFWアラン・ピニェイロ(←東京V)の2人。新10番のFW船山貴之、MF熊谷アンドリューら中心選手が名を連ね、電撃加入のFW佐藤寿人はベンチからも外れた。[スタメンはコチラ]

 立ち上がりは千葉が優勢。前半4分、A・ピニェイロが古賀からボールを奪い、ペナルティーエリア右を攻め込んで右CKを獲得すると、堀米が左足でインスイングのボールを蹴り込む。するとゴール前でパンチングを試みた柏GK中村航輔がファンブル。最後は敵陣にクリアしたが、危うくオウンゴールとなりかけた。

 それでも先にスコアを動かしたのは柏。前半16分、中央に絞った右サイドバックDFゲリアの突破をMF小泉慶がストップすると、敵陣に持ち上がって左サイドに預ける。ここでボールを受けたのはMF瀬川祐輔。カットインからクロス気味のボールを蹴り込むと、ニアでDF増嶋竜也に当たってゴールに入った。

 ところが千葉も前半19分、堀米の右CKにDFエベルトが頭で合わせて同点。その後もMF茶島雄介の仕掛けやFW船山貴之のポストプレーでチャンスをつくった。一方の柏は前半35分、ガブリエルのスルーパスに抜け出したクリスティアーノが決定機を迎えたが、PA外に飛び出したGK佐藤優也が阻んだ。

 後半は柏ベンチが先に動いた。2列目の小泉に代わって193cmの大型FWオルンガを投入し、フォーメーションを4-3-3から4-4-2に変更。すると開始早々の後半1分、右サイドを突破したオルンガのシュートが左ポストを叩く。跳ね返りにはクリスティアーノが詰めたが、増嶋にかろうじてブロックされた。

 それでも均衡を破ったのは千葉。後半10分、右CKをまたしても堀米が蹴り込むと、今度はA・ピニェイロのヘディングシュートでゴールを破り、逆転に成功した。さらに同14分、DF下平匠の浮き球スルーパスに反応したA・ピニェイロが左足でボレーシュートを狙い、クロスバー直撃の決定機をつくった。

 劣勢が続く柏は後半15分、DF高木利弥に代わって新加入のDF菊池大介(←浦和)をそのまま左サイドバックで投入。ところが千葉の優勢は変わらず。同18分、船山が獲得したFKを堀米がゴール前に送り、A・ピニェイロとエベルトが揃って飛び込み、セットプレーで柏ゴールを襲い続けた。

 柏は後半21分、ガブリエルに代わって新加入のFW村田和哉(←清水)を起用。千葉は同23分、A・ピニェイロに代わって新加入のFWクレーべ(←エストリル)を、同30分にはMF熊谷アンドリューに代わってMF小島秀仁を、同35分には船山に代わってDF新井一耀(←名古屋/期限付き移籍)を入れた。

 千葉は新井が右ストッパーに入り、増嶋が中央、エベルトが左ストッパーの3バックに変更。3-4-2-1の逃げ切り布陣をテストする。柏は後半38分、右サイドを切り裂いた村田がクロスを送ったが、カバーに入った新井が身を呈して阻止。同41分にはMF矢田旭に代わってMF佐藤勇人を起用した。

 控え選手を投入せずに最後の攻勢をかける柏は後半42分、土壇場で同点に追いついた。小池が右サイドをえぐり切り、グラウンダーでのクロスを佐藤がはじくと、こぼれ球をクリスティアーノが押し込んだ。しかし同44分、空中戦でPA外に飛び出した佐藤優と衝突したオルンガがプレー続行不可能となった。

 柏は後半アディショナルタイム、オルンガに代わってMF山崎亮平を投入。千葉は堀米を下げてMF為田大貴を入れた。その後は両チームともになかなかチャンスを作れない時間帯が続き、規定の90分間は2-2のまま終了。2014年以来、5年ぶりにPK戦で決着がつけられることになった。

 PK戦は5人目までが双方ともに成功し、サドンデスに持ち込まれると、先攻千葉6人目の小島は左に蹴り込んで成功したが、後攻柏の古賀のキックは佐藤優がストップ。2010年の初降格以来、10年目のJ2シーズンに臨む千葉が9年ぶりのJ2降格を喫した昇格候補筆頭の柏を下し、2016年以来3年ぶりのちばぎんカップ制覇を果たした。

(取材・文 竹内達也)

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