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[MOM2807]鹿児島城西FW宮城勝(2年)_大迫育てた名将の教えをすぐに実践。前線で起点に

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鹿児島城西高FW宮城勝は前線で奮闘。決勝T進出に貢献した

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.17 九州高校新人大会予選リーグ第3節 鹿児島城西高 1-1 鎮西学院高 大津町運動公園球技場]

 後半だけでシュート10本を放ちながら、勝ち越すことができずに1-1で引き分け。決して納得の行く結果ではなかったが、それでも鹿児島城西高は決勝トーナメント進出を決めた。

 その中で新田祐輔監督は、前線でボールを収めてサイド攻撃の起点になっていたFW宮城勝(2年)について「よく頑張っていた」とコメント。前日に小久保悟総監督からのアドバイスを実践し、チームの攻撃を好転させたFWを評価していた。

 前日の試合後、前線でボールを収めることのできていなかった宮城は小久保総監督から個人指導を受けた。競り合いの部分での駆け引きについての学んだFWは、ボールが来る前に相手DFに身体をぶつけて自分のプレーエリアを確保。前線でポイントになり続けた宮城は「自分で胸に収めて味方に渡すことができましたし、後半とかはチームがかなりシュートに行けていた」と手応えを口にしていた。

 小久保総監督は日本代表FW大迫勇也を育てた名将。昨年バトンを受け継いだ新田監督も「(指導力は)さすがです」と頷いていた。宮城は昨年までトップ下が主戦場。最前線で勝負することになった今年、本人は感覚的な不安もあったというが、サイドへはたいてゴール前に入って行く動きなど経験のある小久保総監督や新田監督から学んだものを少しずつ表現できるようになってきている。

 次はゴールだ。県大会では準決勝、決勝でゴールを決めている宮城だが、九州大会ではまだ得点がない。それだけに「決勝トーナメントからはまた自分が点を決めて勝てるようにしたい」。今年の目標について「今年は怪我も少なくして、自分がチームを引っ張るように。大事なところで自分が全部点数を決めて勝利に貢献できるくらいにしたい」と誓う背番号9が決勝トーナメントではボールを収める部分だけでなく、ゴールでチームに貢献する。
 
(取材・文 吉田太郎)

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