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カターニアデビューから12年、地元紙が森本貴幸を特集「彼は幸せのシンボル」

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かつてカターニアでプレーしていた森本貴幸

 かつてカターニアで活躍した元日本代表FW森本貴幸(現福岡)について、地元紙『ラ・シチリア』が18日、特集を組んだ。

 森本は現在30歳を迎え、イタリア人指揮官ファビオ・ペッキアが率いるアビスパ福岡でプレーを続けているが、シチリアの地元紙は、「モリモト、12年前にカターニアへやって来た」との見出しで特集を組んでいる。「カターニア史上初の日本人選手は日出ずる国のセリエBでプレーしている」などと綴り、元カターニアFWのエピソードを振り返った。

 森本がインスタグラムのプロフィールに、カターニア時代の写真を掲載していることに触れ、「我々が“日出ずる国のロナウド”と名付けた若者は、イタリアでのデビューから12年が経った今もシチリア島や(スタディオ・アンジェロ)マッシミーノ、チームメートらを忘れていない」と紹介した。

 森本は2006年夏にわずか18歳で東京ベルディからカターニア移籍を果たした。「モリモトはカターニアの歴史を刻んだ。2006年夏、セリエA復帰を果たしたばかりのカターニアに初めてとなる日本人選手の加入し、大きな反響を呼んだ」と振り返った。加入直後の夕食の席では、チームメートからいたずらの洗礼を受けるハプニングもあったが、「フェノーメノ(怪物)モリモトはそこで誕生した」と続けた。

 セリエAデビューは2007年1月のこと。「Jリーグで最年少の16歳でデビューしたタカは新たな記録を打ち立てた。アタランタ戦の終盤、出場からわずか4分で1-1の同点弾を決めた」とセリエAでの初得点を回想した。「言葉数は少ないが、中身は濃い」と続け、森本が“最も美しいゴール”を決めたパレルモ戦や、ローマ戦でのドッピエッタ(1試合2得点)など2008-09シーズンの活躍を紹介した。また当時、森本を取材していた日本人記者団にも言及。「合宿には日本人記者が押し寄せてきていたがマナーをわきまえていた。イタリアの記者たちとは全く違った」と振り返っている。

 そして最後に、「カターニア・カルチョには世界中の選手が集まった。アルゼンチン人はもとより、ガンビア人やノルウェー人、ガーナ人が所属した。だがゴールを決めるたびにマッシミーノを沸かせた若き日本人選手は、皆の心に刻まれている。幸せだった年月のシンボルだ」と締めくくり、現在はセリエC(イタリア3部)で奮闘するカターニアの過去の栄光の日々を懐かしんだ。

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