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尚志の俊足アタッカー、MF郡司克翔。市船で活躍の兄を「この1年間で絶対に抜かしたい」

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尚志高の俊足アタッカー、MF郡司克翔は兄超え、日本一を目指す

 18年度選手権でベスト4へ進出した尚志高(福島)の新チームがスタートしている。MF郡司克翔(2年)は、抜群のスピードを活かしたドリブルなどを期待されているサイドアタッカー。兄・FW郡司篤也(3年)は市立船橋高(千葉)1年時から活躍し、U-17日本代表にも選ばれたタレントだった。その兄超えを目指す郡司に、今年の意気込みなどを聞いた。

―東北新人戦は怪我の影響で出場することが出来なかった。その分、気持ちが高まっているのでは?
「1個上の選手権を見ていい刺激をもらったので、自分たちも努力して、向上してやっていきたいです」

―選手権でチームに帯同して感じたことは?
「練習中も一つ一つのプレーが終わると、自分たちで指摘し合っているのを見て、自分たちはそういうところができていないので、差がついているのかなと思っています」

―逆に、今年のチームが上回っている部分は?
「チームワークとか仲の良さですかね」

―今年はどのような1年にしたい?
「今年はスタメンを取ることを第一にやっているので、今(1月末)は怪我をしてしまっているので、復帰はしたんですけれどもまだ全部戻っていないでの、早く身体を戻してやっていきたい」

―SHは去年、加瀬選手が活躍したポジション。
「加瀬くんと同じようなスタイルで、スピード系で抜いていくのが武器。もっと足速くなりたいです」

―仲村監督も簡単には止まらないと。
「スピードは6秒ジャストです。身体が戻ればなんですけれども、そこでは負けたくない」

―お兄さんは市立船橋。なぜ尚志に?
「兄ちゃんからは来い、来いと言われていたんですけれども、比べられるのが自分は嫌で、一緒には行きたくないと親に言って。そうしたら中学校のチームから尚志を勧められて、ここに行くと決めました」

―お兄さんの活躍を見ている。
「お兄ちゃんがインターハイで5点決めているので、自分はインターハイ、選手権の両方とも兄の記録を越せるようにしたいと思っています」

―やはり、意識はする?
「します。(性格的にも)似ています。自分は兄がいつも前を走っていたので、この1年間で絶対に抜かしたいと思っています」

―目標とする選手は?
「加瀬くんに憧れているので、自分と同じタイプなんですけれども、やっぱり加瀬くんの方が上手いし、ところどころの技術もあるので、まず加瀬くんを抜いて兄ちゃんも抜いていければいい」

―自信があるのはドリブル。
「中学校がドリブルチームだったのでドリブルが得意です。(他は)抜け出しからのクロスやシュートが得意です」

―今年は決めてくれそうな選手がいる。
「(U-18日本代表FW染野)唯月も凄いんで、唯月の頭に合わせれば決めてくれると思う」

―尚志での2年間を振り返ると。
「出れなくて悔しかったです。1年目は上にも全然上がれなくて1年生チームでやっていたんですけれども、2年生は最初にトップに上げてもらって、加瀬くん見て凄いと思って。そこで怪我をしてしまって下のチームに落ちてしまったんですけれども、諦めずにやっていたら(仲村)監督も見てくれていて、選手権メンバーに入れてもらったので今年は活躍したい」

―今年はプレミアもあるが?
「兄は怪我していたので、兄が獲った得点の倍以上を獲れるようにしたい」

―プレミアリーグ、選手権で地元に凱旋するチャンス。
「千葉でやる試合は自分でもモチベーションが上がるので頑張りたい」

―将来については?
「兄よりも早くプロに入って活躍したいです」

―そのためにやるべきことは?
「見ている人は結果第一で、それ以外はなかなか取り上げられないので、自分は得点獲って目立っていきたい」

―1年後の選手権は笑顔でロッカールームを出る。
「全国制覇が一番ですね。今年は監督からも弱いと言われているので、もっと自分たちで話し合ったり、練習したりしていきたい」

(取材・文 吉田太郎)

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