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アマチュア出身FW藤本がJ1デビューで2得点!! 6年ぶり昇格の大分、鹿島との開幕戦制す

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2得点を決めた大分トリニータFW藤本憲明(写真右)

[2.23 J1第1節 鹿島1-2大分 カシマ]

 J1リーグは23日、第1節を各地で行い、6年ぶりにJ1昇格を果たした大分トリニータが敵地で鹿島アントラーズを2-1で破った。4年前までアマチュアのJFLでプレーしていた大分FW藤本憲明(29)がJ1デビュー戦で2得点。大分は2006年10月29日のJ1第29節以来、13年ぶりの鹿島戦勝利となった。

 ホームの鹿島は今季最初の公式戦となった19日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフのニューカッスル・ジェッツ戦(○4-1)から先発2人を変更。DF町田浩樹とMF土居聖真に代わってDF犬飼智也とMF遠藤康が入った。新加入組では横浜FMから加わった伊藤が名を連ねた。

 対する大分は6年ぶりのJ1参戦。MF高山薫(←湘南)、MFティティパン(←バンコク・グラス)、FW小塚和季(←甲府)、FW伊藤涼太郎(←浦和)の新加入4選手が開幕スタメン入りを果たした。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤はポゼッション志向を継続する大分がボールを握り、鹿島が敵陣深くにプレッシャーをかける展開。徐々に鹿島が前がかりとなった前半11分、大分はGK高木駿のロングキックに反応した藤本がDFチョン・スンヒョンをかわしてビッグチャンスを迎えたが、シュートはGKクォン・スンテに阻まれた。

 その後も大分は果敢なパス回しを続けると、前半19分にスコアを動かす。DF福森直也のロングキックはチョン・スンヒョンにクリアされたが、こぼれ球を拾ったMF前田凌佑が鋭い縦パス。これを伊藤、小塚が小気味良いテンポでつなぎ、最後は左足に持ち出した藤本が強烈なシュートを叩き込んだ。

 1点を先制された鹿島は徐々にペースを取り戻し、前半27分にハイプレスからボールを奪った遠藤が決定機を迎えると、同45分にはセットプレー攻勢で何度も大分ゴール前に迫る。それでもアディショナルタイム1分、FWセルジーニョのオーバーヘッドは不発に終わり、1点のビハインドでハーフタイムを迎えた。

 キックオフから一気にラッシュをかけた鹿島は後半3分、早くも試合を振り出しに戻す。相手のハンドリングで獲得した敵陣右サイドでのFKをMF永木亮太がゴール前に蹴り込むと、後方から走り込んだ犬飼がハイジャンプでヘッド。落としたボールをゴール前に詰めた伊藤が足を伸ばしてねじ込んだ。

 さらに勢いを強める鹿島は後半12分、左サイドから突っかけたMF安部裕葵が狙うもわずかに枠外。対する大分は同14分、敵陣で駆け引きした藤本が犬飼からボールを奪うと、アドバンテージからゴール前にしかけた小塚がPA左にラストパスを送る。しかし、伊藤のシュートは鹿島守備陣にブロックされた。

 大分は後半17分、伊藤に代えてFWオナイウ阿道(←浦和)を投入し、3-5-2にシステムを変更。すると同24分、高木のロングキックに反応したオナイウがチョン・スンヒョンをかわしてゴール前に抜け出し、PA内にラストパス。絶妙なタイミングで走り込んだ藤本がダイレクトで流し込み、再び勝ち越しに成功した。

 鹿島は後半25分、安部に代わって土居を投入。対する大分は獅子奮迅の働きを見せていたティティパンを下げてMF丸谷拓也を入れた。同41分、大分は高山のカウンターから藤本が抜け出すも、シュートはクォン・スンテが神がかり的なセーブ。それでも効果的に時間を使った大分が最後まで守り切り、開幕戦で貴重な勝ち点3を獲得した。

(取材・文 竹内達也)
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