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いきなり古巣戦の甲府新加入FW横谷繁「ウタカのシュートを増やしたい」

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甲府に加入したFW横谷繁が古巣戦でフル出場

[2.24 J2第1節 大宮0-0甲府 NACK]

 悲喜を味わった古巣のピッチで開幕戦を迎えた。大宮アルディージャを退団し、ヴァンフォーレ甲府に加入したFW横谷繁にとっては、いきなりの古巣戦だった。3-4-2-1の右シャドーの位置でフル出場。「正直、(大宮とは)もう少し後にやりたかった」と表情を緩めた。

 2015年に大宮に加入し、激動の4シーズンを過ごした。移籍初年度はJ2リーグ戦38試合8得点の活躍でJ1昇格に導き、16年はクラブ史上最高の5位躍進に貢献した。しかし、17年にJ1最下位でJ2に降格すると、18年は1年でのJ1復帰を逃し、シーズン終了後に契約満了。新天地では大宮時代の17年途中で指揮を執った伊藤彰監督の下、開幕スタメンの座をつかんだ。

「慣れ親しんだスタジアムで楽しみながら、感謝の思いもある中でプレーしました」。序盤にチャンスを迎え、前半6分、ドリブルで突破したFWピーター・ウタカがスルーパスを出すと、左サイドでFWドゥドゥが落とし、DF内田健太がダイレクトでクロスを供給。ファーサイドの横谷がヘッドで狙ったが、シュートはクロスバーを越えた。

 絶妙なスルーパスを通してチャンスを創出し、攻守にハードワークで貢献。“強敵”となった大宮を相手にスコアレスドローというスタートを「勝ちたかったですけど、こういう戦いも年間を通しては必要なのかなと思います」と受け止めた。

 1トップのウタカ、左シャドーのドゥドゥと、横谷を含めた前線のトライアングルが新戦力とあって、連携は発展途上。「もっとバイタルエリアでウタカのシュートを増やしたかったし、裏へのランニングにボールを配給したかった」。課題も見えた開幕戦。強力FW陣を生かす役割が求められる中、「いい選手たちの個性を出せれば」と意気込んだ。

(取材・文 佐藤亜希子)

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